リビアでハヤブサ1羽に4800万円、秋の市場で起きた落札劇

北アフリカのリビアにある鳥市場で、1羽のハヤブサが約4870万円で競り落とされました。秋の渡り鳥シーズンに過熱する伝統の鳥取引ですが、動く大金に疑問の声も上がっています。

元のニュース:Al-Watan(シリア)(2026年11月2日・外部サイト)

たたずむハヤブサ(イメージ)リビア

地図を読み込んでいます…

✈ 日本から約10,700km現地
たたずむハヤブサ(写真はイメージです)写真: Shiv's fotografia / Wikimedia Commons(CC BY 4.0・トリミング)
STEP 1

まずは、ざっくりニュース

北アフリカのリビア東部では、秋の渡り鳥の季節になると、各地の市場でハヤブサの競り市が活発になります。

この地域では古くから鷹狩りの文化が根付いており、商人や愛好家たちが優れた鳥を求めて集まります。

そうした中、東部の都市アジュダービヤーの市場で、1羽の希少なハヤブサが出品されました。

激しい競り合いの末、リビアの男性商人が152万リビア・ディナール(約4870万円)で落札しました。

この鳥は現地で「アル=イブハリーヤ」と呼ばれる種類で、並外れた狩猟能力の高さから注目を集めています。

落札の瞬間を収めた動画が広まると、市場を追う人々の間で大きな話題を呼びました。

リビアでは2022年にもハヤブサが約97万ドル(約1億5000万円)で落札されるなど、取引の過熱が続いています。

しかし、鳥1羽に巨額の資金が動く現状には、趣味や伝統の枠を超えているのではないかと疑問視する声も上がっています。

STEP 2

ドヤ塾、本日の授業

ポカン君
ポカン君

先生、鳥市場でハヤブサたった1羽に約4870万円って、いくらなんでも桁を間違えてませんか!? 高級マンションに翼が生えて飛んでるレベルですよ!

ドヤ先生
ドヤ先生

間違えておらんぞ。しかもリビアでは、2022年に約97万ドル(約1億5000万円)で落札された記録まであるんじゃ! 地方都市の市場に、大富豪たちが本気で札束を積みに来る世界なんじゃよ。

ポカン君
ポカン君

1億5000万円!? カラスにフンを落とされて凹んでる場合じゃないですね…。でも、なんでハヤブサ1羽にそんな途方もない値段がつくんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

鷹狩りは4000年以上の歴史があってユネスコ無形文化遺産にもなっておるが、ハヤブサは獲物を追う急降下で時速320キロ以上を叩き出す、地球最速のハンターなんじゃよ。

ポカン君
ポカン君

時速320キロって、新幹線の最高速度と同じじゃないですか! 生身の鳥が新幹線並みのスピードで獲物に突っ込んでくるなんて、もはや戦闘機ですね。

ドヤ先生
ドヤ先生

そうじゃ。しかも価値は血統や羽の色、体重で細かく決まる。同じ商人が2021年に約7200万円で買った鳥は、体重約1.25キロで胸の羽が真っ白という極上の条件だったそうじゃ。

ポカン君
ポカン君

1キロちょっとで7200万円って、金よりグラム単価が高いじゃないですか! 白い羽が少し混ざるだけで数千万円アップなんて、ブランドの限定スニーカー以上ですね。

ドヤ先生
ドヤ先生

中東のアラブ文化では最高峰のステータスシンボルなんじゃ。UAEではハヤブサ専用の巨大病院まであって、野生保護にも年40億円以上が投じられておるほど大切に扱われておる。

目隠しフードを被ってとまり木にいるハヤブサたち
目隠しフードを被ってとまり木にいるハヤブサたち(写真: Flickr user denn (Denise Chan) / Wikimedia Commons・CC BY-SA 2.0)
ポカン君
ポカン君

専用病院に保護費40億円!? …って、写真のハヤブサたち、頭に革のマスクを被せられてちょこんと並んでますよ! まるで覆面レスラーの控室じゃないですか!

ドヤ先生
ドヤ先生

これは興奮して暴れんよう、視界を遮って落ち着かせる伝統のフードじゃな。じゃが近年は投機マネーが膨らみすぎて、趣味や伝統の枠を超えた異常なマネーゲームと疑問視する声も強いんじゃ。

ポカン君
ポカン君

確かに、ワシントン条約で国際取引が原則禁止されるような希少な鳥ですからね。大人が熱狂しすぎて、鳥本人が一番置いてけぼりになってる気がしますよ。

ドヤ先生
ドヤ先生

うむ。何千万円で買われて新幹線スピードで飛ばされるハヤブサも、プレッシャーで胃がキリキリしておるかもしれん。…ワシなど時速4キロで歩くだけで息が上がるからのう。

ポカン君
ポカン君

先生が4800万円で競りに出されても、誰も札を上げずに市場が静まり返るだけですから安心してください。

ドヤ先生
ドヤ先生

…コホン! 誰がタダ同然の売れ残りウサギじゃ! せめてニンジンの現物支給くらい競り合ってほしいわい!

STEP 3

ついでに知りたいリビア

リビア・サハラ砂漠のウバリ砂丘
リビア・サハラ砂漠のウバリ砂丘(写真: Luca Galuzzi (Lucag) / Wikimedia Commons・CC BY-SA 2.5)
砂漠に並ぶ大人工河川の送水管
砂漠に並ぶ大人工河川の送水管(写真: DAVID HOLT / Wikimedia Commons・CC BY-SA 2.0)
リビアの基本データ
首都
トリポリ
人口
約738万人
言葉
アラビア語
お金
リビア・ディナール(1ディナール=約25円。2026年10月の目安)
時差
日本より7時間遅い(夏時間は除く)
  1. 1

    アジュダービヤーは古代ローマ時代からの宿場町で、砂漠のオアシスと地中海沿岸を結ぶキャラバン交易の要衝として栄えました。

  2. 2

    リビアは国土の95パーセント以上が砂漠に覆われており、何十年も雨が降らない地域もある世界で最も乾燥した国の一つです。

  3. 3

    砂漠の地下深くにある太古の化石水を巨大パイプで沿岸都市へ送る世界最大規模の「大人工河川」があり、淡水の約7割を賄っています。

ことば解説
アル=イブハリーヤ
リビアで狩猟能力の高さで知られるハヤブサを指す呼び名。

この記事の出典と参考資料

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