ブータン国王公認の祈りサイト、国民の2割が登録し2億回を突破
ヒマラヤの王国ブータンで、国王が仏教の祈りを記録するウェブサイトを立ち上げました。開設からわずか数日で国民の約2割にあたる15万人が登録し、祈りの回数は2億回を超えています。
元のニュース:BBS(ブータン放送協会)(ブータン)(2026年10月31日・外部サイト)


まずは、ざっくりニュース
ヒマラヤの山々に囲まれた仏教国ブータンで、国王が仏教の祈りを手軽に記録できる公認のウェブサイトを開設しました。
信者がお祈りの言葉を唱えるたびに画面をタップして数を重ねる仕組みで、伝統的な信仰と最新のデジタル技術を組み合わせています。
開設から数日で国内の利用者は15万人を超え、これは全人口の約2割にあたる広がりを見せています。
唱えられた祈りの回数は、すでに2億1400万回を突破しました。
一方で、スマートフォンを持たない人たちに配慮し、伝統的な数珠で祈った回数を集める仕組みも用意されています。
事業を統括する地域の知事は、「スマホを持たない人でも得られるご利益は同じです」と説明しています。
このサイトは11月1日から世界に向けて公開され、国外の信者も祈りを重ねられるようになります。
ドヤ塾、本日の授業

先生、仏教のお祈りをスマホでポチポチ記録するアプリって…! しかも数日で2億回超えって、全国民が四六時中連打ゲームでもしてるんですか!?

ゲームではないぞ。ブータンの人口は約80万人じゃから、15万人の登録は国民の約5人に1人。短期間で国の2割が使い始めるすさまじい勢いなんじゃ。

国民の5人に1人!? 日本で言えば2500万人以上が数日で登録したってことですか。大ヒットのスマホゲームどころの騒ぎじゃないですね!

うむ。しかも第5代国王自らが、歴史あるシムトカで最初の祈りを画面タップで捧げたんじゃ。まさに国を挙げた一大プロジェクトなんじゃよ。

国王自ら最初のタップを! でも先生、ありがたいお祈りを画面ポチポチで数えるのって、なんだかハイテクすぎてご利益が薄れたりしないんですか?

そこがチベット仏教の深さじゃ。昔からマニ車を1回回せば、経文を1回唱えたのと同じ功徳があるという教えが定着しておるんじゃよ。


うわ、筒の中にぎっしり真言の巻物が入ってますね! つまり何百年も前から『道具を使って祈りの回数をブーストする』っていう伝統があったわけですか。

そうじゃ。唱えるのは慈悲を願う真言『オム・マニ・ペメ・フン』じゃが、回転させる筒がスマホの画面に変わったと考えれば、信仰の自然な現代化なんじゃ。

なるほど! マニ車をガラガラ回す代わりに画面をタップするなら、信仰の精神はそのままですね。ハイテクなのに伝統どおりって筋が通ってます。

さらに山がちな国土を考えて、ネットが切れても祈り続けられ、復旧時にまとめて記録されるという驚きのオフライン対応設計なんじゃよ。

電波圏外の山奥でもカウントが消えないなんて、通信の弱点まで知り尽くした神仕様じゃないですか! 祈りを絶対に取りこぼさない執念を感じます。

知事も『スマホを持たぬ人も数珠で唱えれば同じご利益じゃ』と語り、記録を集める手配をしておる。誰ひとり取り残さないのがブータン流じゃ。

スマホでも数珠でも同じって、一番大事なのは端末じゃなくて心なんですね。メールがなくても電話番号だけで登録できるのも親切です。

うむ。信仰を大切にする見事な知恵じゃな。…それに引き換え、ワシのスマホなど、通知が鳴るたびに見栄や物欲が湧いてきて煩悩だらけじゃわい。

先生、そのスマホでまずゲームの課金通知を切って、心を落ち着かせるところから始めた方がいいですね。
ついでに知りたいブータン


- 首都
- ティンプー
- 人口
- 約79万人
- 言葉
- ゾンカ語
- お金
- ニュルタム(1ニュルタム=約1.7円。2026年10月の目安)
- 時差
- 日本より3時間遅い(夏時間は除く)
- 1
舞台のゲレフには、1962年に第3代国王が開設した有名な温泉があり、病気や傷を癒やす湯治場として親しまれています。
- 2
唐辛子とチーズを煮込んだ「エマダツィ」は国民食。唐辛子を香辛料ではなく、主役の野菜としてたっぷり食べる文化があります。
- 3
ブータンの首都ティンプーには道路に信号機が1つもなく、世界でも珍しい「信号機のない首都」として知られています。
- マニ車
- チベット仏教で用いられる仏具。円筒を1回転させると、中に納められた経文(真言)を声に出して1回唱えたのと同じ功徳があると信じられています。
- オム・マニ・ペメ・フン
- チベット仏教で最も親しまれている観音菩薩の真言(マントラ)。慈悲の菩薩を象徴する6音節の祈りの言葉として広く唱えられています。
- ゲレフ・マインドフルネス・シティ
- ブータン南部ゲレフに開発中の特別行政区。シンガポールの約3倍の広さを持ち、環境や精神的な豊かさを重視した都市構想が進められています。
この記事の出典と参考資料
- BBS(ブータン放送協会)(ブータン)(2026年10月31日)
- Wikipedia(Prayer wheel)(en.wikipedia.org)
- Wikipedia(Om mani padme hum)(en.wikipedia.org)
- 世界銀行(World Bank Open Data)(api.worldbank.org)
- Wikipedia(Gelephu Mindfulness City)(en.wikipedia.org)
- Wikipedia(Lotay Tshering)(en.wikipedia.org)
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