カーボベルデ中央銀行が伝統音楽でMV制作、若者に貯金を呼びかけ

大西洋の島国カーボベルデで、中央銀行が伝統打楽器音楽のミュージックビデオを発表しました。お堅い銀行が地域の若者らとリズムに乗り、貯金の大切さを熱心に呼びかけています。

元のニュース:Balai Cabo Verde(カーボベルデ)(2026年10月30日・外部サイト)

高台から見下ろすカーボベルデの首都プライアの街並み(イメージ)カーボベルデ
高台から見下ろすカーボベルデの首都プライアの街並み(写真はイメージです)写真: Ingo Wölbern / Wikimedia Commons(パブリックドメイン・トリミング)
STEP 1

まずは、ざっくりニュース

大西洋に浮かぶ島国カーボベルデの中央銀行が、若者に向けてユニークな試みを始めました。

普段はお札の発行などを担うお堅い中央銀行が、2026年10月30日に貯金の大切さを伝える公式ミュージックビデオを発表したのです。

この動画は、10月21日から約2週間にわたって開かれているキャンペーン「貯蓄週間」に合わせて作られました。

制作のきっかけは、2025年に開かれた地元の文化関係者との集まりでした。

関係者から「メッセージを届けるには文化を生かすべきだ」と提案を受け、銀行は若い世代に人気の伝統音楽「バトゥーク」を取り入れることにしました。

撮影チームはサンティアゴ島各地を回り、地元のグループから若者や子どもたちを集めて制作を進めました。

経済的に苦しい地域の子どもたちにとって、この撮影は新たな人と出会い、視野を広げる貴重な体験となっています。

参加したグループの代表は、若者がお金を計画的に管理する習慣を育て、将来への自立につながると高く評価しました。

中央銀行の担当者も、急なトラブルに備えて蓄える大切さを知ってほしいと話し、リズムに乗せた学びの広がりを願っています。

STEP 2

ドヤ塾、本日の授業

ポカン君
ポカン君

先生、中央銀行って日本銀行みたいにスーツの偉い人たちが難しい顔で会見する場所ですよね? なんで伝統の打楽器に乗って歌って踊る動画なんて作ってるんですか!?

ドヤ先生
ドヤ先生

お堅い中央銀行が本気でハジけたんじゃ! この動画を出したのは、1000エスクード(約1500円)紙幣も発行しておるカーボベルデ銀行そのものじゃよ。

カーボベルデ銀行が発行した1000エスクード紙幣
カーボベルデ銀行が発行した1000エスクード紙幣(写真: Lrj900 / Wikimedia Commons・CC0)
ポカン君
ポカン君

本当だ、ちゃんとお札に銀行の名前が入ってますね! でも、若者に貯金を呼びかけるなら、普通は真面目なパンフレットを配るとかじゃないですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

退屈なチラシなど若者は1秒でゴミ箱行きじゃ。そこで銀行は、若者の間で人気が急上昇しておる伝統音楽「バトゥーク」に目をつけたわけじゃな。

ポカン君
ポカン君

バトゥークってどんな音楽なんですか? 中央銀行がわざわざ選ぶくらいだから、専用の立派な太鼓でもあるんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

いや、なんと楽器すら使わんのじゃ! 丸く座った女性たちが、太ももに挟んだ布の塊を両手で叩いてポリリズムを刻むアフリカ伝来の伝統芸能じゃよ。

ポカン君
ポカン君

ええっ、太ももに布を挟んで叩くだけ!? 楽器代すら徹底して浮かすなんて、最初から節約精神が極まりすぎてませんか!

ドヤ先生
ドヤ先生

節約のための楽器ではないわい! 植民地時代には支配者から禁止された歴史もあるが、独立後に大復活した魂のリズムなんじゃ。実際の公式MVがこれじゃよ。

カーボベルデ銀行公式YouTubeチャンネル(YouTube)の投稿より
ポカン君
ポカン君

うわ、若者も子どもたちもすごい笑顔で踊ってますね! これ全部、貯金を呼びかける歌詞なんですか!?

ドヤ先生
ドヤ先生

そうじゃ。実は10月31日は1924年に制定された「世界貯蓄の日」でな。撮影チームは島じゅうを巡り、経済的に苦しい地区の若者も巻き込んで制作したんじゃ。

ポカン君
ポカン君

お堅い銀行が机の上から命令するんじゃなくて、島の隅々まで足を運んで一緒に作ったんですね。

ドヤ先生
ドヤ先生

地元の青少年グループの代表も、子どもたちが日常を抜け出して視野を広げる貴重な体験になったと胸を熱くして喜んでおるわい。

ポカン君
ポカン君

文字で説教されるより、太もも叩いて歌われた方が素直に小銭を貯めたくなりますね。

ドヤ先生
ドヤ先生

心に響いてこその教育じゃからな。よし、ワシも日本の中央銀行に「次の会合は太ももを叩いてリズムに乗せましょう」と手紙を送るぞ!

ポカン君
ポカン君

絶対やめてください! スーツの総裁たちが車座で太ももを激しく叩き始めたら、世界中の投資家がパニックになりますよ!

STEP 3

ついでに知りたいカーボベルデ

サンティアゴ島にある世界遺産シダーデ・ヴェーリャの海岸風景
サンティアゴ島にある世界遺産シダーデ・ヴェーリャの海岸風景(写真: TxetxeCV / Wikimedia Commons・CC0)
首都プライアの歴史的中心部プラトー地区のメインストリート
首都プライアの歴史的中心部プラトー地区のメインストリート(写真: TxetxeCV / Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)
カーボベルデの基本データ
首都
プライア
人口
約56万人
言葉
ポルトガル語・カーボベルデ・クレオール語
お金
カーボベルデ・エスクード(1エスクード=約1.6円。2026年10月の目安)
時差
日本より10時間遅い(夏時間は除く)
  1. 1

    サンティアゴ島南部にあるシダーデ・ヴェーリャは1462年に開かれた町で、熱帯地域で最初のヨーロッパ植民都市として世界遺産に登録されています。

  2. 2

    国民食のカチューパは、トウモロコシや豆、肉や魚をじっくり煮込んだシチューで、翌朝に炒めて目玉焼きと一緒に食べるのも定番です。

  3. 3

    カーボベルデは移民の歴史が長く、現在では国内よりもアメリカやポルトガルなど海外に住むカーボベルデ人の方が多いと言われています。

ことば解説
バトゥーク
カーボベルデのサンティアゴ島に伝わる伝統音楽。女性たちが輪になって座り、太ももに挟んだ布の塊を叩いてリズムを刻みながら掛け合いで歌います。
カーボベルデ銀行
カーボベルデの中央銀行。通貨カーボベルデ・エスクードの発行や、国内の金融システムの監督などを担っています。

この記事の出典と参考資料

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