チュニジアでエビの価格が急落、1キロ約300円に市場で行列

チュニジアの市場で、普段は手が出ない高級品のエビが1キロ約300円まで値下がりし、庶民の長蛇の列ができています。豊漁や外来種の増加が重なり、異例の安値となっています。

元のニュース:Webdo(チュニジア)(2026年10月25日・外部サイト)

市場の冷たい氷の上に山盛りに並べられた新鮮なエビ(イメージ)チュニジア
市場の冷たい氷の上に山盛りに並べられた新鮮なエビ(写真はイメージです)写真: Leo Chiou / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・トリミング)
STEP 1

まずは、ざっくりニュース

北アフリカのチュニジアで、普段は高級品のエビが市場で大幅に値下がりし、買い物客の注目を集めています。

家計が食費を細かく気にするなか、一部の売り場では1キロあたりわずか6ディナール(約300円)まで急落しました。

この安さを聞きつけた人々が、エビを買い求めようと市場に長い行列を作っています。

この値下がりの背景には、市場に出回るエビの量が非常に増えた事情があります。

チュニジア農業漁業連合によると、10月中旬に解禁された漁期に350隻以上のトロール漁船が参加し、水揚げが急増しました。

さらに海水温の上昇によるエビの繁殖や、一部の輸出先が減って地元市場へ流れたことも重なりました。

市場ではサイズなどにより1キロあたり約6〜12ディナール(約300〜600円)で売られています。

これにより、普段は高価な海の幸が手軽に買える絶好の機会となりました。

専門家は外来種のエビが増えていると指摘する一方、地元の漁師はもともとの種類も大漁だと話しました。

チュニジア農業漁業連合はこの状態が11月末まで続くと見込んでおり、漁期が終わった後の値動きにも注目が集まっています。

STEP 2

ドヤ塾、本日の授業

ポカン君
ポカン君

先生、普段は高級品のエビが1キロ約300円って、エビ食べ放題じゃないですか!じゅるり。市場に大行列ができるのも当然ですよ!

ドヤ先生
ドヤ先生

当然じゃな。普段は1キロ60ディナール、約3,000円することもあるエビが10分の1に暴落したんじゃ。高級エビがもやし並みの値段じゃぞ。

ポカン君
ポカン君

もやし感覚でエビが買えるなんて天国すぎます! でも、なんでいきなりそんなに安くなったんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

海が大盤振る舞いしたんじゃ。10月中旬に解禁された漁期に、350隻以上のトロール船が一斉に出漁して獲りまくっておるからじゃよ。

ポカン君
ポカン君

350隻! でも船がたくさん出ただけで、普段の何倍も獲れるものなんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

海水温の上昇でエビが繁殖した上に、海外への輸出先が減って地元市場にドッと流れ込んだのも大きいんじゃ。

ポカン君
ポカン君

国内にエビが余っちゃったんですね。でも、そんな急に増えたエビの正体って何なんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

鋭いのう。固有種だけでなく、船の水に混ざって侵入した北米産ブラウンシュリンプという外来種が海で大増殖しておるそうじゃ。

地中海で増殖が確認されている北米原産のブラウンシュリンプ(Penaeus aztecus)
地中海で増殖が確認されている北米原産のブラウンシュリンプ(Penaeus aztecus)(写真: FWC Fish and Wildlife Research Institute / Wikimedia Commons・CC BY 2.0)
ポカン君
ポカン君

外来種の密入国ですか! 美味しく食べてたら、実は海の生態系が激変してたなんて複雑ですね…。

ドヤ先生
ドヤ先生

漁師は固有種も大漁だと言っておるがな。食費のやりくりに悩む庶民には、背に腹は代えられない恵みなんじゃ。

ポカン君
ポカン君

物価高の救世主なら、そりゃ並んじゃいますよね。このエビ天国はいつまで続くんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

漁業連合の見通しでは11月末まで続くそうじゃ。じゃが、漁期が終われば元の高値に戻るかもしれん。

ポカン君
ポカン君

なら今のうちに冷凍庫をエビで満杯にして、毎食エビフライ三昧ですね! 先生も買いに行きましょう!

ドヤ先生
ドヤ先生

行きたいのは山々じゃが、現地のすさまじい行列に並んだら、エビを買う前に人混みで押し潰されてしまうわい。

ポカン君
ポカン君

エビを買いに行って、ぼくたちがエビせんべいみたいに潰されたら困りますよ!

ドヤ先生
ドヤ先生

うむ。エビを買いに行ってワシらがぺしゃんこになったら、それこそ市場の特売品になってしまうわい。

STEP 3

ついでに知りたいチュニジア

チュニジア北部シディ・ブ・サイドの白壁とチュニジアン・ブルーの街並み
チュニジア北部シディ・ブ・サイドの白壁とチュニジアン・ブルーの街並み(写真: Habib M'henni / Wikimedia Commons・CC BY 4.0)
歴史的なモスクやミナレットが連なる首都チュニスの世界遺産旧市街(メディナ)
歴史的なモスクやミナレットが連なる首都チュニスの世界遺産旧市街(メディナ)(写真: Kritzolina / Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)
チュニジアの基本データ
首都
チュニス
人口
約1,157万人
言葉
アラビア語
お金
チュニジア・ディナール(1ディナール=約53円。2026年10月の目安)
時差
日本より8時間遅い(夏時間は除く)
  1. 1

    チュニジアの食卓に欠かせない万能唐辛子ペースト「ハリッサ」の伝統は、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。

  2. 2

    チュニス近郊のシディ・ブ・サイドは、鮮やかな青と白で統一された美しい伝統建築の街並みで世界的に有名です。

  3. 3

    首都チュニスの旧市街(メディナ)は宮殿やモスクなど約700の歴史的建造物が集まり、世界遺産になっています。

ことば解説
チュニジア農業漁業連合(UTAP)(ちゅにじあのうぎょうぎょぎょうれんごう)
チュニジアの農家や漁師など第一次産業の生産者を代表する全国規模の組織。漁期の管理や水揚げ動向、市場価格などの調整を行う。
北米産ブラウンシュリンプ(ほくべいさんぶらうんしゅりんぷ)
船のバラスト水に混ざって地中海に入り込んだとみられる外来種のエビ。海水温の上昇にともないチュニジア沿岸で増殖している。

この記事の出典と参考資料

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