エストニアの動物園に野菜4トン、動物たちが一足早くカボチャ大宴会

バルト海に面したエストニアのタリン動物園で、市民から4トン以上の野菜が集まりました。ハロウィーンを前に、象などの動物たちに豪華なカボチャが振る舞われています。

元のニュース:ERR(エストニア公共放送)(2026年10月24日・外部サイト)

プラハ動物園でくり抜かれたカボチャの中から顔を覗かせるミーアキャット(イメージ)エストニア
プラハ動物園でくり抜かれたカボチャの中から顔を覗かせるミーアキャット(写真はイメージです)写真: Petr Hamerník / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・トリミング)
STEP 1

まずは、ざっくりニュース

バルト海に面したエストニアの首都にあるタリン動物園で、市民から庭の収穫物を集めるキャンペーンが行われました。

10月24日、ハロウィーンの1週間前にもかかわらず、市民から寄付された野菜や果物は4トン以上に達しました。

集まった野菜を祝うカボチャパーティーでは、動物たちに普段より少し豪華なカボチャが振る舞われました。

中でも象のカールは普段大好きな干し草には目もくれず、鼻を器用に使ってリンゴやカボチャをごちそうとして楽しんでいました。

この動物園では象が年間600キロのカボチャを食べる一方、最小のサルであるピグミーマーモセットは年間120グラムほどしか食べません。

広報担当のアニータ・タム氏によると、園内でカボチャを好まないのはネコ科などの肉食動物だけだといいます。

この催しで野菜の収集キャンペーンは一区切りを迎えましたが、動物園の北門にある寄付ボックスでは、市民からの野菜の持ち込みを今も受け付けています。

STEP 2

ドヤ塾、本日の授業

ポカン君
ポカン君

先生、ハロウィーンの1週間前なのに市民から野菜が4トンも集まるって、スケールが違いすぎませんか!? 日本の感覚だと、せいぜいカボチャ味のプリンを食べて終わりですよ!

ドヤ先生
ドヤ先生

おぬしのハロウィーンは胃袋基準じゃな! タリン動物園では毎年恒例なんじゃが、市民が自宅の庭で育てた余ったカボチャや野菜を寄付するキャンペーンをやっておるんじゃ。

ポカン君
ポカン君

4トンの野菜って、うちのワンルームに届いたら玄関開けた瞬間に天井までカボチャで生き埋めですよ! でもそれって、市民が庭で採れすぎて困った野菜を動物園に押し付けてるだけじゃないですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

口は悪いが、家庭菜園で育ちすぎたカボチャを活かす知恵として始まった一面はあるのう。じゃが動物園にとっては、これが動物の心と体を刺激する最高のお宝なんじゃ。

ポカン君
ポカン君

最高のお宝? ただ野菜をあげるだけなら、普段のエサと何が違うんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

そこが肝心なんじゃ。動物園には「環境エンリッチメント」という、動物の退屈を防いで本来の知恵や行動を引き出す飼育原則があってな。硬くて大きなカボチャは、どうやって壊して食べるか頭と体を使う絶好の知育トイになるんじゃよ。

ポカン君
ポカン君

なるほど、おやつ兼パズルなんですね! 象のカール君なんて、普段大好きな干し草を完全スルーしてカボチャに突撃したらしいじゃないですか。

ドヤ先生
ドヤ先生

そうじゃ。アフリカゾウは成体のオスだと体重5トンから7トン近くに達する陸上最大の動物じゃからな。大人の頭より大きなカボチャを、器用に足で踏み割ったり鼻で転がしたりして豪快に平らげて、子どもたちを沸かせたんじゃ。

ポカン君
ポカン君

象は年間600キロもカボチャを食べるって書いてありましたけど、園内の動物みんながそんなにカボチャ好きなんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

いや、好みはハッキリ分かれておるぞ。サイや爬虫類まで喜んで食べる一方で、カボチャを好まない唯一のグループが肉食動物、特にネコ科の動物たちなんじゃ。

ポカン君
ポカン君

トラやライオンにカボチャをあげても『肉をよこせ』って睨まれますもんね。じゃあ、園内で一番カボチャを食べる量が少ない動物ってどれくらいなんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

それが世界最小級のサル、ピグミーマーモセットじゃ。食べる量は年間わずか120グラムなんじゃよ。

樹上につかまる世界最小級のサル、ピグミーマーモセット
樹上につかまる世界最小級のサル、ピグミーマーモセット(写真: Don Faulkner / Wikimedia Commons・CC BY-SA 2.0)
ポカン君
ポカン君

年間120グラム!? 年間600キロの象と比べたら5000倍も差がありますよ! でもマーモセットの体重って100グラムちょっとだから、自分の体重とほぼ同じ重さを完食する計算ですね!

ドヤ先生
ドヤ先生

よい着眼点じゃな! 体は小さくても、体重比で見れば象以上のカボチャ好きかもしれん。パーティー当日は、すべての動物に普段より少し豪華なお祝い用カボチャが振る舞われたそうじゃ。

ポカン君
ポカン君

市民は余った野菜を役立ててもらえて、動物は知育トイとして楽しめて、子どもたちも大喜びって、誰も損しない最高の秋のイベントですね。

ドヤ先生
ドヤ先生

うむ。キャンペーン終了後も、動物園の北門にある寄付ボックスで市民からの野菜の持ち込みを受け付けておるそうじゃ。冬を前に動物たちをみんなで肥えさせる、温かい助け合いじゃな。

ポカン君
ポカン君

先生、ぼくも冬を前にたくわえを作りたいので、自宅のアパートの前に野菜の寄付ボックスを置いてみます!

ドヤ先生
ドヤ先生

やめておけ! おぬしの部屋に巨大カボチャが届いたら、冬を越す前に玄関先で押しつぶされて発掘されるのがオチじゃわい!

STEP 3

ついでに知りたいエストニア

朝霧に包まれる世界遺産のタリン旧市街(パトクリ展望台より)
朝霧に包まれる世界遺産のタリン旧市街(パトクリ展望台より)(写真: Hendrik Mändla / Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)
中世の切妻屋根の建物が並ぶタリン旧市街のラエコヤ広場(市庁舎広場)
中世の切妻屋根の建物が並ぶタリン旧市街のラエコヤ広場(市庁舎広場)(写真: Pudelek (Marcin Szala) / Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0 ee)
エストニアの基本データ
首都
タリン
人口
約137万人
言葉
エストニア語
お金
ユーロ(1ユーロ=約177円。2026年10月の目安)
時差
日本より7時間遅い(夏時間は除く)
  1. 1

    タリン旧市街は中世ハンザ同盟の面影を色濃く残す石畳の城塞都市で、ユネスコの世界遺産に登録されています。

  2. 2

    エストニアの領土は本土とサーレマー島などの大きな島、そしてバルト海東岸の2,300以上の島々からできています。

  3. 3

    タリンの市庁舎前にある市庁舎薬局は15世紀初頭から同じ建物で営業しており、ヨーロッパ最古の現役薬局の一つです。

この記事の出典と参考資料

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