アフガニスタンの首都で耳をつんざく騒音、露天商の拡声器を市が押収

アフガニスタンの首都カブールで、車のクラクションや露天商の拡声器による激しい騒音が問題になっています。客を呼ぶ大音量と市民の平穏をめぐり、市当局が機器の押収に乗り出しました。

元のニュース:Khaama Press(アフガニスタン)(2026年10月25日・外部サイト)

カブール中心部の喧騒と行き交う車や人々、背後にそびえる山(イメージ)アフガニスタン
カブール中心部の喧騒と行き交う車や人々、背後にそびえる山(写真はイメージです)写真: Mobilustener / Wikimedia Commons(CC0・トリミング)
STEP 1

まずは、ざっくりニュース

アフガニスタンの首都カブールでは、街頭を行き交う車のクラクションや露天商が鳴らす拡声器の音が、市民の日常を激しく揺るがしています。

市場では店主やタクシーの客引きが大声を張り上げ、夕方になると野菜売りなどの宣伝放送が重なって騒音はいっそう激しさを増します。

飲み物を売る露天商のファワードさんは、絶え間ない大音量に疲れ果て、頭痛を抱えて帰宅する毎日だと打ち明けています。

一方で商品を売る側にも、人混みの中で商売に気づいてもらうため、音に頼らなければ客が立ち止まってくれないという切実な事情があります。

タクシーの客引きをするサジャドさんも、1日わずか20アフガニ(約48円)の手間賃を得るため、他の騒音に負けじと叫び続けています。

しかし環境の専門家は、大きな騒音を長く聞き続けると心の平穏や睡眠が妨げられ、健康に悪影響を及ぼすと警鐘を鳴らしました。

こうした事態を受け、カブール市当局は市内のパトロールを続け、これまでに数千台もの拡声器を押収しました。

市は住民たちに対し、騒音を減らす手助けとして、大音量で周囲を困らせる露天商からは買い物を控えるよう呼びかけています。

STEP 2

ドヤ塾、本日の授業

ポカン君
ポカン君

先生、歴史のニュースばかり目にするカブールですけど、いま市民が日常で一番悩んでるのが「拡声器や車の騒音」って…そこですか!? 日本の特売セールも吹き飛ぶ爆音じゃないですか!

ドヤ先生
ドヤ先生

笑い事ではないぞ。カブールは標高約1800メートルの盆地にあってな。急増した車や露天商の叫び声が、すり鉢の底のように街じゅうに反響してこもってしまうんじゃ。

ポカン君
ポカン君

街全体が巨大なメガホンの中に入ってるみたいですよ! 耳栓して歩かないと、買い物の途中で頭が痛くなっちゃいますよ。

ドヤ先生
ドヤ先生

実際、夕方に頭痛でフラフラになって帰る露天商もおる。WHOの基準でも55デシベル超は心身や睡眠に有害とされるが、現地の市場はそんな数値をはるかに超えておるわい。

ポカン君
ポカン君

そんなにうるさいなら音量を絞ればいいのに…なんでみんな競い合って大音量を流すんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

音を消したら商売あがったりじゃからな。あるジュース売りは「音を止めると誰も店に気づいてくれない」と語っておる。客を呼ぶためにニンジンジュースを大音量で宣伝するんじゃ。

露天商のファリドさんが販売する搾りたてのリンゴとニンジンの生ジュース
露天商のファリドさんが販売する搾りたてのリンゴとニンジンの生ジュース(写真: barnimages.com / Wikimedia Commons・CC0)
ポカン君
ポカン君

ジュースを売るのにアピールが力ずくすぎます! 静かにしてたら存在すら気づかれないなんて、まさに音波のサバイバルゲームですね。

ドヤ先生
ドヤ先生

さらに激しいのがタクシーじゃ。満席になるまで出発せんため、客引きが1日20アフガニ(約48円)の稼ぎのために、騒音をかき消す大声で客を叫び集めておるんじゃ。

ポカン君
ポカン君

たった48円のために喉を枯らして絶叫バトルですか…! 叫ばないと明日から仕事をもらえないなんて、競争がシビアすぎますよ。

ドヤ先生
ドヤ先生

そうなんじゃ。みんな生活がかかっておるから、先に音を止めたら負けなんじゃよ。

ポカン君
ポカン君

でも街中がそんな大音量バトルになったら、市役所も黙ってないですよね?

ドヤ先生
ドヤ先生

市当局もパトロールを続け、すでに数千台もの拡声器を押収したそうじゃ。さらに「うるさい店からは商品を買うな」と市民に呼びかけておる。

ポカン君
ポカン君

市民に「騒音スルー」の要請ですか! でも一番うるさい店を無視しようとしても、耳元で大音量で叫ばれたら嫌でも聞こえちゃいますよ!

ドヤ先生
ドヤ先生

音が大きすぎて誰の声も届かなくなる皮肉じゃな。生きるためのアピールも、度が過ぎればただの雑音になってしまうという教訓じゃよ。

ポカン君
ポカン君

先生もいつも授業で声を張り上げてますけど、ぼくの耳には心地よい子守唄としてきれいにスルーされてますから安心してください!

ドヤ先生
ドヤ先生

…コホン! おぬしのそれは、ただの居眠りじゃろうが!

STEP 3

ついでに知りたいアフガニスタン

ムガル帝国初代皇帝バーブルが眠るカブールの歴史的名所「バーブル庭園」
ムガル帝国初代皇帝バーブルが眠るカブールの歴史的名所「バーブル庭園」(写真: Ninaras / Wikimedia Commons・CC BY 4.0)
肉とレーズン、ニンジンを炊き込んだアフガニスタンの国民食「カーブリ・パラウ」
肉とレーズン、ニンジンを炊き込んだアフガニスタンの国民食「カーブリ・パラウ」(写真: Chen Zhao / Wikimedia Commons・CC BY 2.0)
アフガニスタンの基本データ
首都
カーブル
人口
約4,145万人
言葉
アラビア語・パミール諸語など9言語
お金
アフガニ(1アフガニ=約2.4円。2026年10月の目安)
時差
日本より4.5時間遅い(夏時間は除く)
  1. 1

    アフガニスタンの国民食「カーブリ・パラウ」は、羊肉や牛肉にレーズンや細切りニンジンを炊き込んだ伝統の米料理です。

  2. 2

    カブールにある「バーブル庭園」は500年以上の歴史を誇り、ムガル帝国の初代皇帝バーブルの霊廟がある緑豊かな憩いの名所です。

  3. 3

    カブール南西部の「ダルラマン宮殿」は1920年代に建てられた壮麗な宮殿で、近年美しく修復されて一般公開されています。

ことば解説
アフガニ(AFN)(あふがに)
アフガニスタンの公式通貨。1アフガニは約2.4円(2026年10月時点)。
客引き(コーラー)(きゃくひき)
乗り合いタクシーなどで、車が満席になるまで大声で行き先を連呼して乗客を集める係。

この記事の出典と参考資料

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