プエルトリコで過去最高の電気代に抗議デモ、店を畳まされた店主が先導
カリブ海の米自治連邦区プエルトリコで、電気代高騰と停電による機器破損で店を畳まされた店主が抗議を呼びかけ、同じく高額請求に苦しむ市民らが電力会社本社へ詰めかけました。
元のニュース:El Nuevo Día(プエルトリコ)(2026年10月24日・外部サイト)


まずは、ざっくりニュース
カリブ海の米自治連邦区プエルトリコで、電気代の高騰と停電に苦しむ市民たちが立ち上がりました。
車の整備店を営む男性が、電気代高騰と停電による機器破損で9月に閉店し、SNSで抗議を呼びかけたのがきっかけです。
これに応じた100人以上の市民が10月24日、民間電力会社の本社前に集まり、過去最高の電気代に怒りの声を上げました。
現地では当局の承認を受け、10月から家庭用電気料金が1キロワット時あたり約52円(33.86セント)の過去最高値に達しています。
参加した高齢女性は、エアコンや洗濯機がなくても今月の電気代が約3,700円から7,700円へ倍増したと窮状を訴えました。
支払いに苦しみ分割払いを申請した顧客は、今年1月の約3万1000件から9月には4万8000件超へ急増しています。
電力会社側は燃料価格や発電は自社の管轄外だと主張しますが、島内では生活苦から米本土へ移住する人が相次いでいます。
店を失い自身も移住を決めた男性は、島に残る家族のためにも声を上げ続けなければならないと訴えています。
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先生、電気代が高すぎて自分の店をたたむことになった店主が抗議デモを開いたって…電気代のせいで倒産するなんて、一体どれだけ跳ね上がってるんですか!?

笑い事ではないぞ。プエルトリコでは10月から、住宅用の電気料金が1キロワット時あたり33.86セント(約52.5円)という過去最高額に達したんじゃ。アメリカ本土平均の約2倍で、ハワイに次ぐ全米トップクラスの異常な高値なんじゃよ。

全米平均の2倍ですか!? 日本の感覚でも相当な高さですよ! でも、エアコンも洗濯機も使ってないお年寄りの電気代まで、なんでいきなり倍になっちゃうんですか!?

そこが恐ろしいところじゃ。デモに参加した女性も家電がほぼないのに、請求が24ドル(約3,720円)から50ドル(約7,750円)へ倍増したんじゃよ。これがデジタル式の電力メーターじゃが、電気を使わんでも基本料金の値上げや燃料費の調整が容赦なく上乗せされるからじゃな。


エアコンもないのに請求が倍になるなら、電力メーターが勝手に全力疾走してるんじゃないですか! 節電しても請求書が膨らむなんて、逃げ場がないですよ…。

うむ。しかも住民の怒りを爆発させておるのは料金の高さだけではないぞ。プエルトリコではこれほど高い電気代を払いながら、毎日のように停電に見舞われておるんじゃ。

高額請求の上に停電まで起きるんですか!? 停電するのに請求額だけフル稼働ですか! 払う側としては理不尽すぎますよ、なんでそんなに電気が不安定なんですか?

実は2017年に超大型ハリケーン・マリアに襲われ、老朽化していた島全体の送電網が壊滅的な被害を受けたんじゃよ。そこで公社が経営破綻し、2021年から民間のルマ・エナジーが送配電の運営を引き継いだわけじゃ。

なるほど、民営化してボロボロの送電網を最新設備に生まれ変わらせようとしたんですね。それならサービスは良くなったんじゃないですか?

それが真逆の結果になっておるんじゃ。電力労組の会長によると、公営時代と比べて民営化で基本料金分だけで1キロワット時あたり5セント余計にかかっておるのに、巨額の予算に見合うインフラ改善の成果が全く見えてこんのじゃよ。

民間にして効率化するはずが、余計にお金がかかって設備も直ってないんですか!? 設備はボロボロのまま、請求書だけファーストクラスになったようなもんじゃないですか!

さらに頭が痛いのは、島内に自前の燃料がないことじゃ。発電の9割以上を輸入の石油や天然ガスに頼っているため、世界的な燃料価格の高騰がそのまま住民の請求書を直撃してしまう構造なんじゃよ。

輸入頼みで燃料が高騰して、送電網も直らないままって…まさに二重苦ですね。でも、抗議を呼びかけた車の整備店さんは、なんで店をたたむまでになっちゃったんですか?

電気代の高騰だけでなく、繰り返される停電と電圧の異常で仕事用の機械が壊れてしまったわけじゃ。直近の報告でも停電の時間は短縮されたが発生件数自体は増えておってな、耐えきれなくなった店主は9月に閉店を決断したんじゃ。

大切な仕事道具まで壊されたら、商売になりませんよ…! 停電で店を失って、電気代だけは過去最高を請求されるなんて、泣きっ面に蜂どころの騒ぎじゃないですね。

その通りじゃ。生活が立ち行かなくなり、電気代の分割払いを申請した顧客は1月の約3万1000件から9月には4万8000件超へ急増しておる。全顧客の約3%に達する数じゃよ。

約5万件も一括で払えないんですか…! だからデモでも『もう耐えられない』って叫ばれてたんですね。店主さんはこのあとどうするんですか?

プエルトリコの人々はアメリカ市民権を持っておるから、パスポートなしで米本土へ自由に移住できるんじゃ。店主も子どもとフロリダへ移住予定じゃが、島に残る家族のために最後にデモを呼びかけたんじゃよ。電気は暮らしの命綱じゃからのう。

お店や故郷を奪われる切実さを知ると、普段の電気のありがたみが身に染みますね。…先生、電気代を節約するなら、まずその付けっぱなしのエアコンとテレビを消したらどうですか?

…コホン! これは部屋の空気を攪拌しつつ、世界の最新情勢を常時チェックするための学術的なフル稼働なんじゃよ!
ついでに知りたいプエルトリコ


- 首都
- サン・フアン
- 人口
- 約329万人
- 言葉
- 英語・スペイン語
- お金
- アメリカ合衆国ドル(1アメリカ合衆国ドル=約158円。2026年10月の目安)
- 時差
- 日本より13時間遅い(夏時間は除く)
- 1
サン・ファンにあるエル・モロ要塞などの防衛施設群は、アメリカの管轄下にある最古のヨーロッパ式建築で世界遺産にも登録されています。
- 2
プエルトリコを象徴する小さなカエル「コキー」は、夜にオスが発する非常に大きな求愛の鳴き声の擬音から名付けられました。
- 3
ラム酒とパイナップルジュース、ココナッツミルクで作る有名なカクテル「ピニャ・コラーダ」はプエルトリコが発祥の地です。
この記事の出典と参考資料
- El Nuevo Día(プエルトリコ)(2026年10月24日)
- LUMA Energy(英語版Wikipedia)(en.wikipedia.org)
- U.S. Energy Information Administration (EIA)(eia.gov)
- Energy in Puerto Rico(英語版Wikipedia)(en.wikipedia.org)
- Puerto Rico(英語版Wikipedia)(en.wikipedia.org)
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