マーシャル諸島で離島の停電続く、発電機はあるのに運ぶ船がない
太平洋の島国マーシャル諸島で離島の停電が続いています。予備の発電機は社内にあるのに、離島へ運ぶ船を確保できないという島国ならではの輸送の壁が原因でした。
元のニュース:The Marshall Islands Journal(マーシャル諸島)(2026年10月29日・外部サイト)


まずは、ざっくりニュース
太平洋の島国マーシャル諸島では、首都から離れた島々の暮らしを守るため、国営のエネルギー会社が電気を届けています。
広大な海に囲まれた島々では、地域ごとに置かれた発電所や予備の発電機が生活を支える仕組みです。
ところが2026年10月下旬、南部のジャルイット環礁やキリ島といった複数の離島で停電が続きました。
電力会社によると、復旧が遅れた理由は機械そのものが足りなかったわけではありませんでした。
予備の発電機は社内に用意されていましたが、それを離島へ運ぶための船を手配できなかったのです。
重い機材を遠くの島へ運ぶ船が足りず、現地へ届ける作業が止まっていました。
その後、ジャルイット島へ渡った技術者が発電所を直し、周辺の島からも生徒が集まる公立高校の予備発電機を動かせるようにしました。
一方で会社側は、民間の船の予定を待つやり方では、離島の緊急時にすぐ駆けつけられないと訴えています。
今後は島々の明かりを守るため、発電所の機材を運ぶ専用の船を国に求めていく考えです。
ドヤ塾、本日の授業

先生、離島で停電が続いてるのに、原因が故障じゃなくて「届ける船がないから」って…そんなオチあります!? 発電機はあるんですよね?

予備の発電機はすぐに使える状態で用意してあるぞ。じゃがマーシャル諸島は29の環礁に約1220の島があり、国土の98.47%が海という世界一の水域国家なんじゃ。

国土の98パーセント以上が海!? 陸地がほぼ誤差じゃないですか! 部屋の床の98パーセントが水たまりだったら、家具も置けませんよ。

離島ではそれぞれの発電所で電気を作っておってな。重い発電機や部品を届けるには、どうしても船で海を渡る必要があるんじゃよ。

海を渡るしかないんですね。でもこの写真のジャルイット環礁みたいに島があるなら、定期便の船がしょっちゅう走ってないんですか?


それが簡単ではないんじゃ。停電したキリ島は面積わずか約0.93平方キロメートルで波を遮る礁湖がなく、荒波で年のうち4か月は船が近づけんほどなんじゃよ。

1平方キロ未満の島に外海の荒波…! 近づくだけで命がけですね。ベテランの船長さんでも「今日の波じゃ無理!」ってお手上げですよ。

しかも電力会社は自前の船を持っておらん。民間の定期船の空き待ちになるから、島が真っ暗でも船が来るまで待つしかなかったんじゃ。

電力の緊急事態なのに、宅配便の空き便待ちみたいな状態ですか! 離島の不便さのスケールが違いすぎますよ。

首都から南西約220キロ離れたジャルイット島には技術者が渡れてな。周辺離島の生徒も学ぶ公立高校の予備電源を無事につないだそうじゃ。

高校の電気がついてよかったです! でも発電機があるのに運べないなんて、本当にもどかしいですね。

うむ。だから電力会社は、国のエネルギー安全保障として「自分たち専用の船」を持つべきじゃと強く訴えておるんじゃよ。

専用船、絶対に必要ですね! でも船を買ったら、次は「船の修理部品を運ぶ船がない」って無限ループになりません?

…不吉な予言をするでない! その無限ループをやったら、海だらけの国が船で埋め尽くされて陸地になってしまうわい。
ついでに知りたいマーシャル諸島


- 首都
- マジュロ
- 人口
- 約5万人
- 言葉
- 英語・マーシャル語
- お金
- アメリカ合衆国ドル(1アメリカ合衆国ドル=約158円。2026年10月の目安)
- 時差
- 日本より3時間進んでいる(夏時間は除く)
- 1
ヤシの葉脈を編み、貝殻を結びつけて波のうねりや島を表した伝統の海図「スティック・チャート」をカヌー航海に使っていました。
- 2
2011年に広大な領海や排他的経済水域の約200万平方キロメートルを世界最大のサメ保護区に指定し、捕獲を全面禁止しています。
- 3
国全体が平らなサンゴ礁の島々でできているため、国全体の平均標高はわずか約2.1メートル(7フィート)しかありません。
この記事の出典と参考資料
- The Marshall Islands Journal(マーシャル諸島)(2026年10月29日)
- Wikipedia "Marshall Islands"(en.wikipedia.org)
- Wikipedia "Kili Island"(en.wikipedia.org)
- Wikipedia "Jaluit Atoll"(en.wikipedia.org)
事実は元のニュースと上の資料で確かめています。編集方針は運営者情報・編集方針をご覧ください。


