モーリシャスで相次ぐ断水、水不足でセメントが練れず現場が悲鳴

インド洋の島国モーリシャスで、度重なる断水により建築現場の作業が止まる事態が起きています。コンクリートを練る水が出ず、水道から水が流れる時間に合わせて作業を急遽組み直しています。

元のニュース:ION News(モーリシャス)(2026年10月28日・外部サイト)

モーリシャス最大の貯水池マール・オー・ヴァコア(イメージ)モーリシャス
モーリシャス最大の貯水池マール・オー・ヴァコア(写真はイメージです)写真: Diego Delso / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・トリミング)
STEP 1

まずは、ざっくりニュース

インド洋に浮かぶ島国モーリシャスで、深刻な水不足による断水が続いています。

現地の建築業界では、日々の工事に必要な水が手に入らず、作業に大きな支障が出ています。

現地メディアのION Newsによると、建設会社を営むプリータム・シーパティ氏は2026年10月28日に取材へ答えました。

同氏は「水が流れてこないのに、どうやってセメントを練るのか」と現場の苦しい胸の内を明かしています。

水は、建物の基礎となるコンクリートやモルタルを調合するために欠かせない資源です。

安定した給水が止まると、決められた品質基準を守って施工することができなくなります。

そのため工事の進みが大きく遅れ、現場チームの配置にも混乱が広がっています。

普段の建築現場では、作業する人の配置や材料の手配を細かく整えて工事を進めます。

しかし現在は断水が続くため、あらかじめ決めた予定ではなく、水道から水が出る時間帯に合わせて作業全体を急遽組み直す状況です。

シーパティ氏は、度重なる断水は単に水がないだけでなく、現場の工程管理そのものを狂わせる重大な試練だと嘆いています。

STEP 2

ドヤ塾、本日の授業

ポカン君
ポカン君

先生、断水で困るのって普通は飲み水やシャワーですよね? コンクリートが練れないから現場全体がストップって、どういう状況なんですか!?

ドヤ先生
ドヤ先生

甘いぞポカン君。コンクリートは砂や砂利にセメントと水を混ぜて化学反応で固めるんじゃ。水がなければただの粉と石の山、1ミリも壁が作れんのじゃよ。

ポカン君
ポカン君

粉のままじゃ砂場遊びにもなりませんね! 現場でこのミキサー君が虚しく回る絵が浮かびますよ。でも、トラックで水を運んでくるとかできないんですか?

小型のコンクリートミキサー
小型のコンクリートミキサー(写真: Al Riaz Uddin / Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)
ドヤ先生
ドヤ先生

島全体の水がピンチで運ぶ余裕がないんじゃ。しかもモーリシャス最大の「マール・オー・ヴァコア貯水池」は1885年製でな、約2589万立方メートルの容量も乾季には激しく干上がるんじゃよ。

ポカン君
ポカン君

1885年って140年も前じゃないですか! 乾季になるたびにカラカラになるの分かってるなら、もっと貯水池を増やす準備はできなかったんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

南半球のモーリシャスは6月から9月が乾季で、10月はその終盤で最も水が尽きる時期なんじゃ。近年は気候変動で長期化する干ばつが頻発しておるのに、インフラ整備が追いついておらんのじゃな。

ポカン君
ポカン君

毎年のことなのに雨が降るまでお祈りですか…! それで、現場の職人さんたちは毎日どうやって仕事してるんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

そこが今回の現場の泣き所じゃ。本来の工程表は全部白紙にして、「水道から水が出た時間帯」に合わせて現場を急遽リスケジュールして作業員をかき集めておるそうじゃ。

ポカン君
ポカン君

蛇口から水が出た瞬間に『おい水が出たぞー!全員集合!』ってダッシュするんですか!? 雨乞いならぬ水道乞いじゃないですか!

ドヤ先生
ドヤ先生

まさにそうじゃ。建築現場は職人の手配や資材搬入の連携が命なのに、現場の最高司令官が「水道の蛇口」になってしまっておるわけじゃな。

ポカン君
ポカン君

せっかく水が出て大急ぎで練り始めても、途中でチョロチョロ…って止まったら、中途半端に固まって大惨事じゃないですか!

ドヤ先生
ドヤ先生

うむ、時間との勝負じゃから現場の胃の痛さは想像を絶するわい。水がなければ街の発展もストップしてしまう。早く雨期が来てほしいものじゃな。

ポカン君
ポカン君

先生も、授業のアイデアがチョロチョロしか出ないときは、無理に練らずにサクッと休講にしていいんですよ?

ドヤ先生
ドヤ先生

誰の頭が渇水じゃ! ワシの脳みそからは知恵の泉がドバドバ湧いておるから、休まずみっちり授業するぞ!

STEP 3

ついでに知りたいモーリシャス

シャマレルの「7色の地球」
シャマレルの「7色の地球」(写真: Martin Falbisoner / Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)
海から望む世界遺産ル・モーン・ブラバン
海から望む世界遺産ル・モーン・ブラバン(写真: Benoît Prieur / Wikimedia Commons・CC0)
モーリシャスの基本データ
首都
ポートルイス
人口
約126万人
言葉
英語・フランス語
お金
モーリシャス・ルピー(1ルピー=約3.3円。2026年10月の目安)
時差
日本より5時間遅い(夏時間は除く)
  1. 1

    かつて生息していた飛べない鳥「ドードー」はモーリシャスの固有種で、国章の盾を支えるシンボルにもなっています。

  2. 2

    南西部シャマレルには、赤や青など7色の砂が自然に層をなし、縞模様を描く不思議な砂丘「7色の地球」があります。

  3. 3

    南西端の突き出た半島にある玄武岩の巨岩「ル・モーン・ブラバン」は、標高556メートルの世界文化遺産です。

この記事の出典と参考資料

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