バハマでエコリゾートが一転して私邸に?王室領地めぐり国王への直訴騒動

バハマで、エコリゾート建設を約束して借りた王室領地を実業家が私邸に転用した疑いが出ています。関係者がチャールズ国王への直訴を試みたものの、現地紙が厳しく批判しています。

元のニュース:Bahamas Press(バハマ)(2026年10月27日・外部サイト)

サンプソン・ケイの全景(エグズーマ諸島)(イメージ)バハマ
サンプソン・ケイの全景(エグズーマ諸島)(写真はイメージです)写真: James St. John / Wikimedia Commons(CC BY 2.0・トリミング)
STEP 1

まずは、ざっくりニュース

カリブ海の島国バハマで、公有地の開発をめぐって、地元紙バハマ・プレスが実業家による許可のない自宅の建設を報じました。

実業家のボブ・コフリン氏は、エグズーマ諸島で環境に優しいリゾートを作る約束で、約124エーカーの王室領地を手に入れていました。

しかし同紙によると、計画は密かに家族で使う敷地へと変えられ、島をひとり占めする形で自宅の工事が進められています。

コフリン氏は許しを得ておらず、選挙前に現地で働く53人をクビにしたにもかかわらず、特別な免除を求めているとされます。

さらに地元のPR会社を使って「環境保護同盟」を立ち上げ、保護団体を装って隣人や政府を攻撃している疑いも持ち上がりました。

同紙は指示を出す動画や契約書を手に入れたとして、実態は自分の欲のための見せかけだと厳しく批判しています。

そうしたなか、同盟を引っ張る保護団体の元代表が、現地を訪れるチャールズ国王への面会を求めました。

しかし現地紙は、過去の大富豪による開発で口をつぐんだ経緯を突きつけ、国王に会う前に話すべきことがあると反発しています。

STEP 2

ドヤ塾、本日の授業

ポカン君
ポカン君

先生、「自然に優しいエコリゾートを作ります」って借りた公有地に、しれっと自分の豪邸を建ててるって…そんな無茶苦茶な話ありますか!?

ドヤ先生
ドヤ先生

あるわけがないじゃろ! サンプソン・ケイにある東京ドーム約10.7個分にあたる124エーカーの土地じゃ。島を丸ごと自分の庭にするつもりじゃよ。

ポカン君
ポカン君

ドーム10個分って、散歩するだけで日が暮れますよ! 青空にヤシの木が揺れる美しい南の島を、隣人ゼロで独り占めする気満々じゃないですか。

青空に茂るヤシの木
青空に茂るヤシの木(写真: Anoopan at Malayalam Wikipedia / Wikimedia Commons・CC BY 3.0)
ドヤ先生
ドヤ先生

うむ。ヤシの木に囲まれた私邸を急ぐあまり、選挙の直前に現地の労働者53人をいきなり解雇し、無許可で工事を進めておるそうじゃ。

ポカン君
ポカン君

労働者まで切って強行ですか…でも借りた「王室領地」ってチャールズ国王の土地ですよね? 国王に怒られないんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

バハマは英連邦王国じゃからな。王室領地は王様個人の別荘ではなく、国民みんなのための公有地(公共の土地)なんじゃ。だからこそ役所の厳しい承認が必要なんじゃよ。

ポカン君
ポカン君

みんなの土地なのに無許可って、完全に借りパクの精神じゃないですか! 承認もないのに、どうやって言い逃れするつもりなんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

そこでPR会社を雇い、「セーブ・エグズーマ・アライアンス」という偽の環境保護団体を急きょ立ち上げて隣人や政府を攻撃し始めたんじゃ。

ポカン君
ポカン君

自然を削って豪邸建ててる人が環境保護を名乗るなんて、泥棒が防犯ブザー鳴らすようなもんじゃないですか! マングローブの気根みたいに足元がドロドロですよ。

水面に網目状に広がるマングローブの気根
水面に網目状に広がるマングローブの気根(写真: Jonathan Wilkins / Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0)
ドヤ先生
ドヤ先生

まさに足元が濁りきっておるな。しかも同盟の代表は、2009年に大富豪が公園を浚渫した際、沈黙の対価として約1億5,790万円(100万ドル)の寄付金をもらった元保護団体のトップじゃ。

ポカン君
ポカン君

1億5千万円で口をつぐんだ過去があるんですか!? そんな人が、今度はチャールズ国王に「環境の脅威について直訴したい」って言い出したんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

そうじゃ。現地紙も「国王に会うなら、まず昔の浚渫でなぜ沈黙したのかを陛下に話せ」と痛烈な皮肉を浴びせておるわい。

ポカン君
ポカン君

環境保護の看板を掲げて豪邸を建てたり、沈黙の謝礼をもらった過去を棚に上げて直訴したり…大人の世界、建前と裏工作が激しすぎて胃が痛いですよ。

ドヤ先生
ドヤ先生

都合の悪い過去ほど、マングローブの根っこより深く埋めたがるものじゃな。…ワシも昔、見栄を張ってただの穴掘りを「温泉リゾート計画」と言い張って大失敗した記憶がうずくわい。

ポカン君
ポカン君

先生、それ泥水が出ただけですよね? ヤシの木を植えてもごまかせない黒歴史、これ以上掘り起こさないでください!

STEP 3

ついでに知りたいバハマ

ピッグ・ビーチの浅瀬を泳ぐブタ(エグズーマ諸島)
ピッグ・ビーチの浅瀬を泳ぐブタ(エグズーマ諸島)(写真: cdorobek / Wikimedia Commons・CC BY 2.0)
ハーバー島のピンクサンズ・ビーチ
ハーバー島のピンクサンズ・ビーチ(写真: Oscar Flowers / Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0)
バハマの基本データ
首都
ナッソー
人口
約40万人
言葉
英語
お金
バハマ・ドル(1ドル=約158円。2026年10月の目安)
時差
日本より14時間遅い(夏時間は除く)
  1. 1

    エグズーマ諸島の無人島「ピッグ・ビーチ」では、野生のブタが透き通った海を器用に泳ぐ姿が世界的な名物になっています。

  2. 2

    リトル・エグズーマ島には、砂浜の真上を北回帰線が横切る珍しいビーチ「トピック・オブ・キャンサー・ビーチ」があります。

  3. 3

    バハマのハーバー島東側には、赤い殻を持つ微小生物が混ざることで砂浜全体が淡いピンク色に染まるビーチがあります。

ことば解説
王室領地(クラウン・ランド)
英連邦王国において君主に属するとされる土地。法的には君主個人の私有地ではなく、公共の土地(公有地)として管理されます。
バハマ・ナショナル・トラスト(BNT)
バハマ国内にある32の国立公園を管理する公的な非営利団体。

この記事の出典と参考資料

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