スウェーデンの自治体で事務総長が留任も、首長と対立し権限ゼロに
スウェーデン北部の自治体で、首長と対立した事務総長が解任を免れたものの、人事や予算の権限をすべて奪われました。肩書だけ残されたトップの処遇に困惑が広がっています。
元のニュース:SVT(スウェーデン公共放送)(2026年10月27日・外部サイト)


まずは、ざっくりニュース
スウェーデン北部にあるヨックモックの町で、役所の仕事をまとめる事務総長が、首長との対立からおかしな立場に置かれています。
首長との信頼が崩れたとして、役所の委員会は一度、総長の仕事を打ち切る方針を決めました。
しかし委員から反対の意見が出たため、委員会は2028年2月まで肩書だけを残す新しい方針を出します。
そのかわり、事務総長は人事やお金のやりくり、予算の担当をすべて外され、産業の調査などを進めるだけにとどまります。
役所はふだんの実務を担う別の総長も置いたため、町にトップが2人同時に並ぶ異例の状態になりました。
本人は決定の前の日に「ごみ集積場で働かせようとしている」と仲間の幹部へ不安を打ち明けており、首長側はそうした考えを否定しています。
首長は外の専門家に調査を頼むより費用を安くできると説明していますが、来週には仕事の内容をめぐって本人側との話し合いが始まります。
ドヤ塾、本日の授業

先生、自治体のトップなのに人事も予算も権限ゼロで留任って、どういうことですか!?「事務総長」って名乗ってるのに何も決められないなんて、名前負けにも程がありますよ!

日本の感覚なら意味不明じゃろうが、スウェーデン北部・ヨックモックで本当に起きた話じゃ。約1年4か月後の2028年2月まで肩書だけを維持するという、なんとも奇妙な決着なんじゃよ。

1年4か月もですか! しかも権限を奪った総長を残したまま、新しく別の暫定総長まで置いたんですよね? 役所にリーダーが2人同時にいるって、どうやって仕事回すんですか?

そこは首長も「現在うちには2人の事務総長がいる。受け入れてやっていくしかない」と認めておる。同じ船に船長が2人乗っておるような異常事態じゃな。

首長と大喧嘩して信頼関係ゼロなんですよね? 普通にクビにすればいいのに、なんでそんな中途半端に肩書だけ残したんですか?

そこが大人の世界の台所事情じゃ。スウェーデンでは公務員幹部を途中で解任すると、多額の解任手当、いわゆる「パラシュート」を払う権利が契約にあることが多いんじゃよ。

手切れ金ですか! でも、役所のお金って税金ですよね。対立して辞めさせる相手にそんな大金を払ったら、町民から大ブーイングじゃないですか。

まさにそこじゃ! しかもヨックモックは国内2位の広さなのに、人口はわずか4,680人の過疎の町じゃ。無駄な手当を払う金などないから、解雇ではなく権限剥奪で済ませたんじゃな。

要するに手切れ金をケチるために、「肩書だけあげるから隅っこで調査してて」って飼い殺しにしたわけですね。

…露骨じゃが、首長の言い分はこうじゃ。「同じ調査を外部のコンサルに頼めば、1か月で事務総長の給料より高くつく」。どうせ給料を払うなら、働かせたほうが安上がりというわけじゃ。

安上がりって、公務員のトップを定額使い放題プランみたいに言わないでください! 本人は「ごみ集積場で働かされるかも」と同僚に怯えメールを送ってますし、完全に針のむしろですよ。

首長はごみ処理場送りを否定しておるが、来週には職務をめぐって本人側の代理人と交渉じゃ。お互い一歩も引けん泥沼の空気じゃろうな。

肩書だけ残されて、庁内で誰からも話しかけられない1年4か月…役所版の「窓際族」としてもハードモードすぎて胃が痛くなりますよ。

うむ。ワシも昔、見栄を張って「名誉顧問」を引き受けたら、会議で誰もワシの目を見てくれんかった苦い記憶があるわい…。

先生、急に生々しすぎる古傷をえぐり出して遠い目をするのやめてください!
ついでに知りたいスウェーデン


- 首都
- ストックホルム
- 人口
- 約1,061万人
- 言葉
- スウェーデン語
- お金
- スウェーデン・クローナ(1クローナ=約16円。2026年10月の目安)
- 時差
- 日本より8時間遅い(夏時間は除く)
- 1
ヨックモックでは1605年から400年以上続く伝統の冬の市「ヨックモック・マーケット」が毎年2月に開催されています。
- 2
ヨックモックにあるサレク国立公園は、「ヨーロッパ最後の原生地域(手つかずの大自然)」と呼ばれています。
- 3
ヨックモックは北極線のすぐ北側に位置しており、古くからサーミ文化の中心地として知られています。
- 事務総長(Kommunchef)(じむそうちょう)
- スウェーデンの自治体における行政実務の最高責任者。選挙で選ばれる政治的首長とは異なり、中立的な公務員として組織や予算、人事を統括する。
- 解任手当(パラシュート)(かいにんてあて(ぱらしゅーと))
- 役員や自治体幹部が任期途中で解任された際に支払われる手当。スウェーデンでは多額の手当が「パラシュート」と呼ばれ、公金支出として議論になることが多い。
この記事の出典と参考資料
- SVT(スウェーデン公共放送)(2026年10月27日)
- Wikipedia「Kommunchef」(sv.wikipedia.org)
- Wikipedia「Avgångsvederlag」(sv.wikipedia.org)
- Wikipedia「Jokkmokks kommun」(sv.wikipedia.org)
事実は元のニュースと上の資料で確かめています。編集方針は運営者情報・編集方針をご覧ください。


