モンゴルで「形だけ解雇して」働きながら失業手当をもらう裏ワザが横行
モンゴルで「形だけクビにして」と頼んで働きながら失業手当をもらう不正が横行し、手当が足りなくなる事態に。冬に仕事が止まる企業も悪用し、大臣が国会で対策を発表しました。
元のニュース:iKon.mn(モンゴル)(2026年10月22日・外部サイト)


まずは、ざっくりニュース
モンゴルの国会で、仕事を失った人に支払われる失業手当が、ここ3か月間滞っていたことが明らかになりました。
2026年10月22日の議会で、家庭・労働・社会保障省のアウバキル大臣が理由を説明しました。
大臣によると、手当が足りなくなった背景には、市民や企業による不正な受け取りの横行がありました。
省の調査では、社長に頼んで「形だけ解雇」にしてもらい、働きながら手当をもらう市民が確認されました。
さらに、冬に地面が凍って作業が止まる企業が、労働者を一時的に解雇して春に雇い直す手口も起きていました。
2026年度は約40.5億円の予算が組まれていましたが、こうした悪用も重なって資金が底をついていました。
政府は補正予算で約22億円を追加し、年末までは滞りなく支給できると説明しています。
また、受給資格を「9か月勤務で76日分」から「12か月勤務で55日分」へ引き締める新規則を定め、悪用の根絶を目指しています。
ドヤ塾、本日の授業

先生、「クビにしてください、でも仕事は続けます」って頼んで失業手当をもらう裏ワザって何ですか!? 会社を辞めてないのに失業手当がもらえるなんて、そんなのアリなんですか?

もちろんナシじゃ!大問題になっておるわい! モンゴルの国会で大臣が暴露したんじゃが、会社の社長と口裏を合わせて「書類上だけ解雇されたことにして、実際は働き続ける」という不正受給が横行しておったんじゃよ。

クビになったフリをして毎日出勤するって、もはや職場への潜入捜査官じゃないですか! 社長も毎朝どんな顔して「おはよう」って迎えてるんですか。

しかも、個人だけではないぞ。冬になると地面がカチカチに凍りついて作業ができなくなる季節性の企業が、組織ぐるみでこの仕組みを悪用しておったんじゃ。


うわ、ショベルカーが雪の中に埋まってますね! 地面が凍るって、そんなに厳しい寒さなんですか?

モンゴルの首都ウランバートルは世界で最も寒い首都と呼ばれておってな。真冬は氷点下30度以下まで冷え込み、屋外の土木や基礎工事は11月から4月頃まで完全にストップするんじゃよ。

冬の間はショベルカーで穴を掘るどころじゃないんですね。でも、仕事が休みなのと失業手当と、どうつながるんですか?

会社側が労働者に「冬の間は形だけ解雇通知を出しておくから、春まで失業手当をもらってしのいでくれ」と指示していたんじゃ。春になったらまた再雇用する約束でのう。

それって、会社が冬の休業手当を払う代わりに、国の失業保険を会社の冬期ボーナス代わりに使ってたってことじゃないですか!

その通りじゃ。本来は本当に職を失って困っている人を支えるための給付金なのに、国のセーフティネットが「季節労働者の冬眠手当」として都合よく使い回されておったわけじゃな。

そんな抜け道使われたら、国の金庫が空っぽになっちゃいますよ!

現にパンクしてここ3か月間も支給がストップしておったんじゃよ。2026年度は920億トゥグルグ(約40.5億円)予算を取っていたが足りず、年末までの3か月分だけで急きょ500億トゥグルグ(約22億円)も補正予算で追加したそうじゃ。

3か月分だけで約22億円の穴埋めですか!? 来年は一体どうなっちゃうんですか?

来年度の予算要求はなんと今年度の倍以上の1920億トゥグルグ(約84.5億円)と試算されておる。大臣も「良いことの影に悪いことがある」と嘆いておったわい。

そりゃ政府も黙ってられないですよね。何か対策は打たなかったんですか?

そこで政府は新規則を作ってな。これまでは「9か月働けば76日分」もらえた受給条件を、「12か月働いて55日分」へと大幅に厳格化したんじゃ。これで抜け道を塞ぐ狙いじゃよ。

なるほど、受給条件を12か月にすれば、冬の数か月だけ休むサイクルでは簡単にもらえなくなりますね。制度の穴をふさぐのも大変だ…。

うむ。甘くすれば抜け道を探され、厳しくすれば本当に困った人が割を食う。社会保障のさじ加減は難しいものじゃ。…まあ、真冬の寒さで地面ごと作業が凍るくらいなら、いっそ人間も丸ごと春まで冬眠したい気分じゃがな。

じゃあ先生、ぼくが雪に埋まったショベルカーの横に先生を埋めて、春になったら掘り起こしてあげますよ。

…コホン!それは冬眠ではなく、ただの遭難事故じゃろうが!
ついでに知りたいモンゴル

- 首都
- ウランバートル
- 人口
- 約341万人
- 言葉
- モンゴル語
- お金
- トゥグルグ(1トゥグルグ=約0.04円。2026年10月の目安)
- 時差
- 日本より1時間遅い(夏時間は除く)
- 1
モンゴルの首都ウランバートルは年間の平均気温が氷点下約0.4度で、「世界で最も寒い首都」として知られています。
- 2
モンゴルは日本の約4倍の国土を持ちながら、人口は約350万人で世界一人口密度が低い国です。
- 3
モンゴルの伝統的な移動式住居「ゲル」の制作技術と伝統的慣習は、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。


