ルーマニアで独自の工夫で就農する若者、動画で独学や800種育てる兄弟

東欧ルーマニアで、非農家の若者たちが独自の工夫で就農しています。動画を見てチェーンソーを独学する青年や、学んだ知識で800種もの野菜を育てる兄弟など、新しい挑戦が広がっています。

元のニュース:HotNews.ro(ルーマニア)(2026年10月25日・外部サイト)

温室の中で丁寧に有機栽培される青々とした野菜苗の畝(イメージ)ルーマニア
温室の中で丁寧に有機栽培される青々とした野菜苗の畝(写真はイメージです)写真: Mario Sedlak / Wikimedia Commons(CC BY 3.0・トリミング)
STEP 1

まずは、ざっくりニュース

東ヨーロッパのルーマニアで、農業と縁のない家庭で育った若者たちが畑仕事に新しく挑み、注目を集めています。

会計士や建設業者の家庭で育った双子の兄弟は、留学などで培った知識をもとに2019年に農園を立ち上げました。

また近くの村でも、元理学療法士の青年が動画サイトでチェーンソーなどの使い方を独学し、自分の農場を開いています。

兄弟のコルブ農園は雑草とも共生する自然な農法を取り入れ、今では800種類以上の野菜やハーブを育てるまでに広がりました。

ヨーロッパ全体で農家の平均年齢が57歳に達し、40歳未満がわずか12パーセントにとどまるなか、若い人たちの挑戦に期待が集まっています。

しかし現地では、夏の猛暑でレタスの苗5,000株が傷んだほか、都会の大企業に人手をとられて深刻な人手不足にも悩まされました。

厳しい気候に適応するため、兄弟は南米原産のパッションフルーツを導入するなど、さまざまな工夫を重ねています。

ガブリエルさんは「一族で農家はぼくたち2人だけ」と笑い、自然と寄り添う新しい農業の道を進んでいます。

STEP 2

ドヤ塾、本日の授業

ポカン君
ポカン君

先生、農業の経験がない若者が動画でチェーンソーを学んで就農って無謀すぎませんか!? ぼくなら初日で大怪我しますよ!

ドヤ先生
ドヤ先生

笑うでない! 近くの村のアレックス君は元理学療法士で釘1本打てん素人だったんじゃ。人件費が高く、動画でチェーンソーを独学したそうじゃ。

作業の合間に砂利の上に置かれたチェーンソー
作業の合間に砂利の上に置かれたチェーンソー(写真: Shixart1985 / Wikimedia Commons・CC BY 2.0)
ポカン君
ポカン君

動画で見ただけでチェーンソー握るなんて、動画見てF1走らせるような無茶ですよ! 800種育てるコルブ兄弟も同じノリなんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

いや、ガブリエルさんは2008年の英国留学で有機農業と、自然に近い「ホールフード」に出会い、母国でも広めようと決めたのが原点なんじゃ。

ポカン君
ポカン君

へぇー、専門家なんですね! でも、いきなり800種類もの野菜を育てるなんて可能なんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

そこがミソじゃ。学んだ知識で土を休ませ、雑草も抜かない「環境再生型農業」を取り入れたんじゃよ。生態系の力を引き出しておるんじゃ。

ポカン君
ポカン君

雑草を抜かないって、ぼくの『部屋を片づけない怠け癖』と同じ匂いがします! 自然と共生してるって言い張れば許されますかね?

ドヤ先生
ドヤ先生

一緒にするな! 欧州では農家の平均年齢が57歳で、40歳未満は12%しかおらんのじゃ。若い力が必要なのに、現実は甘くないぞ。

ポカン君
ポカン君

40歳未満がたった12%!? 若手農家って絶滅危惧種ですね。でも、人気農園なら順風満帆なんじゃないですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

夏の猛暑でレタスの苗5,000株がダメになる被害が出てな。気候に合わせ、南米原産のパッションフルーツを導入して必死に適応中じゃ。

ポカン君
ポカン君

レタス5,000株が全滅…! サラダバー何千人分が一瞬で消えるなんて、胃が痛いどころじゃないですね。

ドヤ先生
ドヤ先生

都会の大企業に人を奪われ、農園で毎日働くのは兄弟と村の女性のたった3人なんじゃよ。

ポカン君
ポカン君

800種類の野菜をたった3人で!? 首都の大企業に社員をとられるなんて、地方の町工場の悩みと同じじゃないですか。

ドヤ先生
ドヤ先生

まさにそうじゃ。じゃが兄弟は前向きじゃし、アレックス君もSNSで20万人以上のファンを集めて農業を発信中じゃ。

ポカン君
ポカン君

動画でチェーンソー学んでSNSで大人気って、ハイブリッド農家ですね! 先生、ぼくも動画見て畑始めましょう!

ドヤ先生
ドヤ先生

おぬしの場合はチェーンソーの動画を見る前に、おすすめのお笑い動画を5時間見て日が暮れるのがオチじゃわい。

STEP 3

ついでに知りたいルーマニア

ブカレストの国民の館から見下ろすウニリ広場と大通りのパノラマ
ブカレストの国民の館から見下ろすウニリ広場と大通りのパノラマ(写真: William John Gauthier from Denmark / Wikimedia Commons・CC BY-SA 2.0)
ブカレストのレストランで提供された伝統料理ママリガ
ブカレストのレストランで提供された伝統料理ママリガ(写真: dronepicr / Wikimedia Commons・CC BY 2.0)
ルーマニアの基本データ
首都
ブカレスト
人口
約1,905万人
言葉
ルーマニア語
お金
ルーマニア・レウ(1レウ=約33円。2026年10月の目安)
時差
日本より7時間遅い(夏時間は除く)
  1. 1

    トウモロコシの粉を炊き上げた「ママリガ」は、ルーマニアの食卓に欠かせない伝統的な主食です。

  2. 2

    首都ブカレストにある「国民の館」は、ペンタゴンに次ぐ世界第2位の規模を持つ巨大な行政建築物です。

  3. 3

    舞台のジュルジュ県と隣国ブルガリアを結ぶ「ドナウ橋」は、両国をつなぐわずか2つの橋の1つです。

ことば解説
環境再生型農業(リジェネラティブ・アグリカルチャー)(かんきょうさいせいがたのうぎょう)
土壌の健康を回復させ、生物多様性や気候変動への回復力を高める農法。化学肥料や農薬を避け、雑草や土壌の微生物と共生しながら作物を育てる。
ホールフード(ほーるふーど)
精製や過度な加工を行わず、皮や根なども含めて自然のまま丸ごと食べる食品やその考え方。添加物を控えた健康的な食生活として注目されている。

この記事の出典と参考資料

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