サンマリノで議員70人に駐車場15台分、無料実験に皮肉の嵐

サンマリノ政府が11月の1か月間、旧市街の駐車場を政治家専用で無料にする実験を始めました。しかし議員ら約70人に対し枠は15台分しかなく、地元から皮肉られています。

元のニュース:San Marino RTV(サンマリノ)(2026年11月2日・外部サイト)

サンマリノ政庁(プッブリコ宮殿)とリベルタ広場(イメージ)サンマリノ

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✈ 日本から約9,700km現地
サンマリノ政庁(プッブリコ宮殿)とリベルタ広場(写真はイメージです)写真: Diego Delso / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・トリミング)
STEP 1

まずは、ざっくりニュース

周囲をイタリアに囲まれたサンマリノでは、険しい山の上にある旧市街で車を止める場所が足りず、長く困っていました。

そこで政府は11月の1か月間、旧市街の近くにある「P5」駐車場を、政治家だけ無料で使えるお試しの試みを始めました。

しかし、使うはずの議員ら約70人に対し、用意された枠はわずか15台分しかありませんでした。

およそ4.7人に1台分という少なさに、地元の商業観光連合は「70人の代表に15台分」と皮肉交じりに批判しています。

山の上では暮らす人や学生、観光客もふだんから車を止める場所に困っており、計画のずさんさに呆れる声が上がりました。

連合は、その場しのぎのお試しをやめて大きな立体駐車場やバスを使い、交通を根本から良くすることに力を入れるよう政府に求めています。

STEP 2

ドヤ塾、本日の授業

ポカン君
ポカン君

先生、政治家専用の駐車場を作ったのに、約70人に対して枠が15台分って…どういう計算ですか!? 残りの55人で毎朝、タイヤを鳴らしてイス取りゲームでもする気ですか!

ドヤ先生
ドヤ先生

大人の世界でも引き算を忘れることはあるんじゃな。サンマリノは人口約3万3000人に車が約5万4000台あり、住民より車の数が多い世界唯一の国なんじゃよ。

ポカン君
ポカン君

人口より車が多いんですか!? 1人1台半以上持ってるなんて、車社会の極みですね。そんな場所で政治家だけ専用枠を作ったら、そりゃ市民も怒りますよ。

ドヤ先生
ドヤ先生

しかも首都は山頂にあってな。道が狭く旧市街の中心部は車の進入が禁止されておるから、市民も学生も山腹の外周駐車場を探して毎日苦労しておるんじゃ。

ポカン君
ポカン君

みんなが必死で空きを探してる横で、政治家だけタダで止められる特権を作ったんですね。それなのに、その枠すら70人中15人分しかないって、設計がズサンすぎません?

ドヤ先生
ドヤ先生

大評議会の議員や元首ら約70人に対し、約4.7人に1台分しかない。つまり朝早く来た15人しかタダで止められんという、お粗末な抜け駆けシステムなんじゃ。

ポカン君
ポカン君

特権階級の優遇かと思ったら、仲間内で抜け駆け争奪戦の火種をまいただけじゃないですか! 商業観光連合から皮肉られるのも当たり前ですよ。

ドヤ先生
ドヤ先生

そこで商業団体は、大型の立体駐車場からシャトルバスを走らせるか、麓と山頂を結ぶロープウェイを使う抜本的な交通計画に注力するよう求めておるんじゃ。

サンマリノとボルゴ・マッジョーレを結ぶロープウェイ
サンマリノとボルゴ・マッジョーレを結ぶロープウェイ(写真: Eleassar / Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)
ポカン君
ポカン君

写真を見ると、険しい岩山の断崖をロープウェイが登ってますね! まるでスキー場のゴンドラですよ。これを使えばいいのに、なんで目先の無料実験なんてしたんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

11月の1か月間だけという『お試し』で茶を濁そうとしたんじゃな。根本的な解決を先送りした場当たり的な思いつき行政として、完全に裏目に出たわけじゃ。

ポカン君
ポカン君

早く来た15人だけ無料って、スーパーのタイムセールじゃないんですから。国のトップたちが朝から先着争いをするなんて、想像しただけで威厳ゼロですよ。

ドヤ先生
ドヤ先生

遅刻した議員が『駐車場が満車だった』と言い訳する姿が目に浮かぶわい。…まあワシなら、確実に勝つために前夜から駐車場に並んで車中泊するがな。

ポカン君
ポカン君

先生、タダで止めるために車中泊って、一番コスパが悪いですよ! 議会が始まる前に、寒さで風邪をひいて終わりです!

ドヤ先生
ドヤ先生

…コホン! 『無料』の二文字を見たら意地でも勝ち取るのが大人の執念じゃ! 15枠のイス取りゲーム、受けて立つぞ!

STEP 3

ついでに知りたいサンマリノ

ボルゴ・マッジョーレを見下ろすロープウェイと駅周辺
ボルゴ・マッジョーレを見下ろすロープウェイと駅周辺(写真: NikonZ7II / Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)
ティターノ山の断崖に建つグアイタ要塞とサンマリノの街並み
ティターノ山の断崖に建つグアイタ要塞とサンマリノの街並み(写真: Terragio67 / Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)
サンマリノの基本データ
首都
サンマリノ市
人口
約3万人
言葉
イタリア語
お金
ユーロ(1ユーロ=約177円。2026年10月の目安)
時差
日本より8時間遅い(夏時間は除く)
  1. 1

    ボルゴ・マッジョーレと山頂の首都を結ぶロープウェイは、乗車わずか2分で年間約50万人が利用する名物です。

  2. 2

    サンマリノの国家元首である執政官は2名で、古代ローマの伝統を受け継ぎ、任期はわずか6か月で交代します。

  3. 3

    名物菓子「トルタ・トレ・モンティ」は薄いウエハースとチョコを重ねたケーキで、国の象徴である3つの砦にちなみます。

ことば解説
大評議会
サンマリノの一院制議会(立法府)。定数60名の議員で構成され、国家元首である2名の執政官が議長を務める。

この記事の出典と参考資料

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