セントルシア、海外からの「生活物資ドラム缶」をクリスマス限定で免税へ
カリブ海の島国セントルシアで、海外で暮らす家族から届く生活物資のドラム缶について、クリスマス限定で関税を全額免除する措置が始まります。1世帯2樽まで輸入できます。
元のニュース:St. Lucia Times(セントルシア)(2026年10月20日・外部サイト)


まずは、ざっくりニュース
カリブ海の島国セントルシアでは、海外で働く家族が生活物資を大型のドラム缶(バレル)に詰めて本国へ送る習慣があります。
セントルシア政府はこの習慣を支えるため、恒例となっているクリスマスのバレル免税措置を11月1日から始めると発表しました。
この制度により、各世帯は食料品や衣服、おもちゃなどの日用品を、1世帯につき最大2樽まで関税なしで輸入できます。
免税の上限は1樽あたり3000東カリブ・ドル(約17万円)で、関税が全額免除されるほか付加価値税なども免除されます。
ただし、テレビなどの電子機器は対象から外されており、受け取り時には6%の手数料を支払う必要があります。
多くの生活物資を輸入に頼るセントルシアにおいて、この免税は年末年始の家族の暮らしを支える大切な仕組みです。
なお、免税の対象は個人で使うものに限られており、転売などの商売に使った場合は罰金などの処罰が科されます。
内閣の決定に基づき告示されたこの免税措置は、2027年2月28日まで続けられる予定です。
ドヤ塾、本日の授業

先生、クリスマスプレゼントが「ドラム缶」で送られてくるなんて耳を疑いましたよ! 日本のお歳暮ならハムの詰め合わせなのに、ドラム缶って工場に届くやつじゃないですか!

油が入っておるわけではないぞ! カリブ地域では、アメリカやイギリスなどへ出稼ぎに出た親が、本国の家族へ食料や日用品をドラム缶にギッシリ詰めて送る習慣があるんじゃ。社会学で「バレル・チルドレン」と呼ばれる現象として定着しておるほどなんじゃよ。

ええっ、子どもの名前がつくほど定番なんですか! でも、なんでわざわざドラム缶なんですか? 段ボール箱じゃダメなんですか?

荒波を越える船便輸送じゃからのう。水に濡れず頑丈で、主に55ガロン(約208リットル)という巨大なサイズが重宝されるんじゃ。ほれ、この写真を見るがよい。


うわ、本当に青いドラム缶だ! 200リットルって、うちの家の風呂釜がまるごと大西洋をどんぶらこって運ばれてくる計算ですよ!

いい例えじゃな! この樽の中に、お米や小麦粉などの食料から、服や靴、子どもへのクリスマス用のおもちゃまで、テトリスのように隙間なく詰め込むわけじゃ。

ものすごいパッキング技術ですね…。でも、それを国がわざわざ「クリスマスだから関税タダ!」って免除してくれるのは、どうしてなんですか?

セントルシアは人口約18万人の小さな島国でな、日用品や食品の多くを海外からの輸入に頼っておるんじゃ。だから在外家族からの仕送りバレルは、年末の国民生活を直接支える命綱なんじゃよ。

なるほど、国の物価を助ける家族の連係プレーなんですね。どれくらい税金が安くなるんですか?

太っ腹じゃぞ。1樽あたり3000東カリブ・ドル(約17万円)まで関税が100%全額免除され、1世帯2樽まで使えるんじゃ。2樽なら約33万円相当の生活物資が無税になる計算じゃな。

約33万円分も関税ゼロ!? ぼくのボーナスより景気がいいじゃないですか。…あっ、でも先生、そんなにタダにして、高級テレビとか詰め込んで転売する悪い大人は出ないんですか?

おぬし、発想が抜け目ないのう。だが政府も抜かりはないぞ。テレビやパソコンなどの電子機器はきっちり免税の対象外にしておるし、商売や転売に使ったら罰金じゃ。あくまで個人の生活支援なんじゃよ。

ちゃんと抜け道は塞がれてるんですね。でも、100%免除ってことは、税関の手数料も全部タダなんですか?

いや、付加価値税なども免除する手続きを進めておるが、6%の関税サービス手数料だけはしっかり徴収されるぞ。役所もタダ働きというわけにはいかんのじゃ。

そこはきっちり取るんですね! でも、11月から来年2月末まで、港には家族からの愛情が詰まった青いドラム缶が山積みになるわけですね。

そうじゃ。離れて暮らす親からの最高のクリスマスプレゼントじゃな。…ワシの元にも誰か、特大ドラム缶でプレゼントを届けてくれんかのう。

200リットルの樽なんて届いたら、部屋のドアが塞がれて外に出られなくなりますよ!

…コホン! 確かに受け取る前の部屋の片付けが先決じゃな!
ついでに知りたいセントルシア

- 首都
- カストリーズ
- 人口
- 約17万人
- 言葉
- 英語
- お金
- 東カリブ・ドル(1ドル=約59円。2026年10月の目安)
- 時差
- 日本より13時間遅い(夏時間は除く)
- 1
セントルシアは女性の名前(シラクサの聖ルチア)に由来する国です。
- 2
英仏が14回も領有を争い、「西インド諸島のヘレネ」と呼ばれました。
- 3
南西部のピトン山(2つの尖った火山峰)は世界自然遺産です。


