職人はお年寄りばかり。インドネシアの伝統の敷物「ビダイ」に後継者を
インドネシア・ボルネオ島の西カリマンタン州で、伝統の敷物「ビダイ」の職人が高齢化しています。役所は若い世代への継承を呼びかけ、国は地域ブランドとしての登録を進めています。
元のニュース:Antara(インドネシア国営通信)(2026年10月5日・外部サイト)

まずは、ざっくりニュース
インドネシア・ボルネオ島の西カリマンタン州ブンカヤン県で、伝統の敷物「ビダイ」の職人の高齢化が進んでいます。ジャゴイ・ババン郡の役所によると、今も現役の職人の多くはお年寄りで、数も減っているため、生産にも影響が出ています。郡は職人たちに、子どもや地域の若者に編み方を教えるよう呼びかけています。
ビダイは、ブンカヤン県のダヤク・ビダユ人に代々伝わる手編みの敷物です。籐と木の皮を手作業で加工して編み、ランブータンの葉などの天然の染料で、つやのある黒に染めるのが特徴です。郡内では、およそ5つの集落にビダイを作る人たちがいます。ただし郡の担当者は、正確な職人の数は以前の担当部署で扱っていたデータのため、今は示せないとしています。
技の継承と並行して、法務省の西カリマンタン州事務所は、ビダイを「地理的表示(GI)」として登録するための書類を国に提出しました。担当者は「ビダイは単なる家庭用品ではなく、地元の伝統的な知恵と文化のしるしだ」と話しています。
先生と生徒が、勝手に解説

諸君、ドヤ塾の時間じゃ。今日はインドネシア、ボルネオ島の西カリマンタン州の話じゃ。

ボルネオ島!ジャングルのイメージです。

そこのブンカヤン県に「ビダイ」という伝統の敷物がある。籐と木の皮を、手で編んで作るんじゃ。

手編みの敷物。高級なござ、みたいな感じですかね。

材料にもこだわりがあってな。黒く染めるのに、ランブータンの葉などの天然の染料を使う。黒に独特のつやが出るそうじゃ。

ランブータンって、あの毛むくじゃらの果物ですか!葉っぱまで役に立つんだ。じゅるり。

食べるのは実じゃ、葉ではない。…で、問題は作り手じゃ。今も現役の職人は、ほとんどがお年寄りなんじゃ。

あぁ…。伝統工芸の、世界共通の悩みですね。

そこで地元の役所が「若い人に編み方を教えてほしい」と職人に呼びかけておる。技が途切れて、なくなってしまわないようにな。

職人さんは、どれくらいいるんですか?

役所の担当者いわく、職人がいる集落はおよそ5つ。じゃが正確な人数は「前の部署で扱っていたデータなので、今は言えない」そうじゃ。

異動したらデータも一緒に置いてきちゃった。役所あるあるが国境を越えてきました。

「担当が替わったので分かりかねます」は、世界中の役所で通じる呪文じゃからのう。

一方で、国の機関は、ビダイを「地理的表示」として登録する手続きを進めておる。その土地ならではの産品として、名前ごと守る仕組みじゃ。

夕張メロンとか、そういうやつですね。

そういうことじゃ。担当者は、ビダイは単なる家庭用品ではなく、地元の人たちの知恵と文化のしるしだと言っておる。

ブランドで守っても、作る人がいなくなったら意味がないですもんね。

鋭いのう。名前を守る仕組みと、技を伝える人。その両方がそろって、はじめて伝統は続くんじゃ。

じゃあ先生、ドヤ塾の「ドヤ顔の技」も、ぼくが継承しましょうか。

あれは技ではなく、ただの顔じゃ。…さて、今日のまとめじゃ。
ここだけ覚えて帰ろう
- 1
伝統の敷物「ビダイ」の職人は、ほとんどがお年寄り。
- 2
地元の役所は、若い世代に編み方を教えるよう呼びかけている。
- 3
地域ブランド(地理的表示)として国に登録を申請中。
- ビダイ
- ブンカヤン県のダヤク・ビダユ人に伝わる、籐と木の皮を手で編んだ敷物。
- 地理的表示(GI)
- その土地ならではの産品を、地域の名前とセットで国が守る仕組み。


