フィンランドの公営住宅、暖房下げると家賃割引。75%が涼しい部屋選ぶ

フィンランドの公営住宅で、室温の設定を下げると家賃が割引になる実験が始まりました。北欧の極寒の地にもかかわらず、参加者の75%が「涼しい部屋」を選び、担当者を驚かせています。

元のニュース:Yle(フィンランド公共放送)(2026年10月9日・外部サイト)

フィンランド南東部の港町コトカの中心市街地(コトカンサーリ)(イメージ)フィンランド
フィンランド南東部の港町コトカの中心市街地(コトカンサーリ)(写真はイメージです)写真: Kymi / Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0・トリミング)
STEP 1

まずは、ざっくりニュース

フィンランド南東部の港町コトカで、市の公営住宅会社「コトカン・アスンノット」が、室温の設定に応じて家賃を割り引く実証実験を始めました。

室温で入居者が家賃に影響を与えられる仕組みは、国内で初めてです。

遠隔で部屋ごとの温度を調整できる集合住宅9棟(計300戸強)が対象で、これまでに50戸弱が参加しています。

物件の基本室温は21〜22度ですが、これを20度に下げると、広さに応じて月9〜15ユーロ(約1500〜2500円)の家賃割引を受けられます。

逆に23度に上げると同じ割合で家賃が高くなります。

技術を担当する事業者によると、室温を1度下げると住居のエネルギー消費量が3%減るため、省エネと光熱費の抑制を狙った試みです。

驚くべきことに、参加者の75%が部屋を涼しくする選択をし、関係者を驚かせました。

月12ユーロ(約2000円)安くなった女性は、「20度は寒すぎないし、家賃が安くなるのは大きい」と喜んでいます。

真冬の猛烈な寒さで寒ければ設定を戻せますが、「寒けりゃウールのズボンを履くだけ」と住民は歓迎しています。

STEP 2

ドヤ塾、本日の授業

ドヤ先生
ドヤ先生

諸君、ドヤ塾の時間じゃ!今日は北欧フィンランドから、「寒さを我慢するとお金がもらえる」という、なんともたくましいお話じゃぞ。

ポカン君
ポカン君

寒さを我慢してお金?先生、冬の滝行でバイト代が出るみたいな話ですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

滝には打たれんわい!…コホン。フィンランド南東部の港町コトカにある、公営住宅の話じゃ。

ドヤ先生
ドヤ先生

部屋の暖房の温度設定を下げると、毎月の家賃が安くなるという実証実験を始めたんじゃよ。

ポカン君
ポカン君

へえ!暖房を下げると家賃が安くなるんですか。でも北欧の冬って、ものすごく寒いんじゃないですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

そうじゃ。基本の室温は21度から22度なんじゃが、20度に下げると広さに応じて毎月9〜15ユーロ安くなるんじゃ。日本円で約1500〜2500円じゃな。

ポカン君
ポカン君

最大で月2500円も安くなるんですか!逆に、寒がりな人が温度を上げたらどうなるんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

23度に上げると、同じ割合で家賃が高くなるんじゃ。世の中甘くはないのう。

ポカン君
ポカン君

なるほど。ぬくもりはお金で買うシステムですね。身もふたもないけど合理的です。

ドヤ先生
ドヤ先生

室温を1度下げるだけで、建物のエネルギー消費が3%減るそうじゃ。技術を担当する会社は「半分が上げて、半分が下げる」と予想しておった。

ドヤ先生
ドヤ先生

ところがフタを開けてみたら、参加者の75%が「温度を下げる方」を選んだんじゃ!

ポカン君
ポカン君

75%もですか!極寒の北欧で、4人に3人が「寒い部屋」を選んだってことですよね。

ドヤ先生
ドヤ先生

担当者は「みなさんが責任感を持って省エネに協力してくれた」と喜んでおるがのう。

ポカン君
ポカン君

いやいや、「省エネ意識」というより、単に「お金が浮くから」じゃないですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

…コホン。大人の世界ではな、「環境への優しさ」と書いて「現金の割引」と読むことがよくあるんじゃ。

ポカン君
ポカン君

実際に安くなった住民の人は、なんて言ってるんですか?

ドヤ先生
ドヤ先生

月12ユーロ、約2000円安くなった女性は、「家賃が浮くのは大きなお金よ」と喜んでおる。「寒けりゃウールのズボンを履くだけ」と笑っておったぞ。

ポカン君
ポカン君

ウールのズボンで月2000円の節約ですか。たくましいですね。

ポカン君
ポカン君

でもこれ、もし「1度下げるごとに月1万円引き」になったら、住人全員が意地でも暖房消して部屋で白い息吐いてそうですね。

ドヤ先生
ドヤ先生

やめんか!公営住宅を我慢大会の会場にするでない!浮いた家賃が全部風邪薬代に消えるわい。

ポカン君
ポカン君

日本だと、オフィスのエアコン温度を巡って、暑がりの上司と寒がりの若手の間で無言の攻防戦が起きるくらいですもんね。

ドヤ先生
ドヤ先生

耳が痛いのう。リモコンの争奪戦は、日本のどの職場でも静かに繰り広げられておるわい。

ドヤ先生
ドヤ先生

…コホン。ちなみにこの実験は4月末まで続いてな、真冬の猛烈な寒さで限界が来たら、いつでも設定を戻せるそうじゃ。

ポカン君
ポカン君

先生、ドヤ塾も暖房を1度下げるごとに、授業料のにんじんを1本安くしてくれませんか?

ドヤ先生
ドヤ先生

ダメじゃ!おぬしは0円になるまで温度を下げて、教室で凍りつく気満々じゃろうが!…さて、今日のまとめじゃ。

STEP 3

ここだけ覚えて帰ろう

  1. 1

    フィンランドの公営住宅で、室温を下げると家賃が安くなる実験が始まった。

  2. 2

    基本の21〜22度から20度に下げると、広さに応じ月約1500〜2500円引。

  3. 3

    参加者の75%が「下げる」を選択。管理側も予想外の省エネ人気となった。

ことば解説
トイヴェランポ(Toivelämpö)
フィンランド語で「希望の温度」を意味するサービス名。住民が各自の部屋の温度を選べる仕組み。
パウックパッカネン(paukkupakkaset)
フィンランド語で厳しい極寒のこと。寒さで建物の木材がきしんで破裂音を立てる現象に由来する。