カナダ・サスカトゥーンで馬車が合法へ。条件は免許と「ふんの後始末」

カナダ西部のサスカトゥーン市で、馬車の営業を認める決まりが承認される見通しです。運転免許や交通ルールと並んで、馬のふんの後始末も条件に入っています。

元のニュース:CBC(カナダ公共放送)(2026年10月7日・外部サイト)

サスカトゥーンを流れるサウスサスカチュワン川と橋(イメージ)カナダ
サスカトゥーンを流れるサウスサスカチュワン川と橋(写真はイメージです)写真: Robert Linsdell from St. Andrews, Canada / Wikimedia Commons(CC BY 2.0・トリミング)
STEP 1

まずは、ざっくりニュース

カナダ西部、サスカチュワン州の都市サスカトゥーンで、馬車(馬が引く乗り物)の営業を認める決まりが、市議会で承認される見通しです。

試験的な事業のあと、市の交通委員会が全会一致で、案を市議会の採決にかけると決めました。

案には、クラス5の運転免許、交通ルールを守ること、自転車との間を十分に空けること、馬のふんの後始末が入っています。

カナダ公共放送CBCによると、この動きを喜んでいるのが、アイスホッケーのNHLで15年プレーした元選手のリッチ・ピロンさんです。

ピロンさんは2022年から馬が引く荷馬車でイベントを開き、2023年12月5日に市へ事業免許を申請しました。

乗車は子どもたちに好評で、シク教徒の祝祭など多くの催しで使われてきたといいます。

一方、モントリオールは2020年、馬のけがなどを理由に営利目的の馬車観光をすべて禁止しました。

ほかの都市でも、馬の福祉を心配する人たちからの反対がありました。

ピロンさんは、馬を外に出すのはふつう3時間以内だと話しています。

市の報告書によると、カナダ西部ではほかに6都市が馬車を認めています。

市の交通部長は、採決で安全に営業できる手続きが整うとしています。

STEP 2

ドヤ塾、本日の授業

ドヤ先生
ドヤ先生

諸君、ドヤ塾の時間じゃ。今日は、市が大まじめに「ふん」と書き込んだ話じゃ。

ドヤ先生
ドヤ先生

カナダ西部のサスカトゥーン市で、馬車の営業を認める決まりが、市議会で承認される見通しなんじゃ。

ポカン君
ポカン君

馬車が合法になる話ですか。それのどこに「ふん」が出てくるんですか。

ドヤ先生
ドヤ先生

よいか、条件はクラス5の運転免許、交通ルールを守ること、自転車との間を十分に空けること。そして、馬のふんの後始末じゃ。

ポカン君
ポカン君

運転免許と同じ並びに!市の正式な書類に「ふん」って書いてあるんですね。

ドヤ先生
ドヤ先生

書くんじゃ。立派な大人が会議室で「ふんの件ですが」と真顔で話し合う。それが行政というものじゃ。

ポカン君
ポカン君

でも、それって大げさじゃないですか。拾えばいいだけの話を、わざわざ決まりにするなんて。

ドヤ先生
ドヤ先生

甘いのう。書かずにおくと「書いてなかった」と言う大人が必ず出る。ルールの一行は、言い訳を一つふさぐためにあるんじゃ。

ポカン君
ポカン君

つまり、決まりが長いほど、大人の言い訳が多かったってことですか。

ドヤ先生
ドヤ先生

身もふたもない言い方じゃが、まあそうじゃ。ちなみにクラス5は、乗用車やバンを運転できる、ふだんの車の免許じゃ。

ポカン君
ポカン君

馬が教習所に通うんですか。坂道発進とか、どうするんですか。

ドヤ先生
ドヤ先生

馬は通わん。免許が要るのは、馬車を走らせる人間の方じゃ。

ドヤ先生
ドヤ先生

この決まりを喜んでおるのが、元NHL選手のリッチ・ピロンさんじゃ。1980〜90年代に、守備の選手として15年プレーした人じゃ。

ポカン君
ポカン君

ホッケーの次は馬車ですか。ぼくなんか、布団からこたつへの移動もままならないのに。

ドヤ先生
ドヤ先生

2022年から、馬が引く荷馬車でイベントを開いておる。2023年12月5日には、市に営業の免許を申請したんじゃ。

ポカン君
ポカン君

2023年の12月…。申請してから、もう2年10か月ですよ。

ドヤ先生
ドヤ先生

日本でも、ふんの一行を決めるだけで会議が要るじゃろう。決まりを作る側は、馬より歩みがのんびりなんじゃ。

ポカン君
ポカン君

そこまで待って走らせたいなんて。馬車って、そんなに出番があるんですか。

ドヤ先生
ドヤ先生

子どもに人気で、バック・トゥ・バトーシュ・デーズや、シク教徒の祝祭などで使われてきたそうじゃ。宣伝せんでも、もう十分忙しいらしい。

ポカン君
ポカン君

バック・トゥ・バトーシュ・デーズって、何のお祭りですか。

ドヤ先生
ドヤ先生

よいか、サスカチュワン州のバトーシュで毎年開かれる、メティの人たちの祭りじゃ。場所は1885年の戦いの跡地で、今は国の史跡になっておる。

ドヤ先生
ドヤ先生

主催はメティ自身の組織じゃ。伝統的な土地の使い方を伝えたり、荷馬車のレースをしたりして、メティの文化を紹介しておる。

ポカン君
ポカン君

お祭りの出し物に、荷馬車が出てくるんですね。

ドヤ先生
ドヤ先生

そこが答えじゃ。今のサスカトゥーンの周りの平原で、メティの人たちはバイソン猟をしておった。乗った馬は「バッファロー・ランナー」と呼ばれたんじゃ。

ドヤ先生
ドヤ先生

荷物は、馬や牛が引く「レッド・リバー・カート」という荷車で運び、西部の物流を支えたんじゃ。馬と荷車は、この土地の歴史と深く結びついておるんじゃ。

ポカン君
ポカン君

日本だと、馬車って絵本の中の乗り物です。ここでは、町の歴史の中の乗り物なんですね。

ドヤ先生
ドヤ先生

うまいことを言うのう。日本で同じ決まりを作るなら、ふんの話にたどり着く前に「前例がない」で会議が3回は止まるじゃろうな。

ポカン君
ポカン君

でも先生、馬が街を歩かされるのって、馬は大丈夫なんですか。

ドヤ先生
ドヤ先生

いいところに気づいたのう。モントリオールは2020年、馬がけがをしたり苦しんだりした例を挙げて、営利目的の馬車観光をすべて禁止したんじゃ。

ドヤ先生
ドヤ先生

ピロンさんは、馬をよく知っておるから世話ができると言う。外に出すのはふつう3時間以内で、交通量の多い道は避けるそうじゃ。

ポカン君
ポカン君

3時間で上がり。ぼくより働き方が整ってます。

ドヤ先生
ドヤ先生

ワシの塾に馬車で送り迎えを付けたら、生徒も増えるかのう。…いや、ふんの後始末をするのはワシか。さて、今日のまとめじゃ。

STEP 3

ここだけ覚えて帰ろう

  1. 1

    カナダのサスカトゥーン市で、馬車の営業を認める決まりが承認される見通し。

  2. 2

    条件は運転免許、交通ルール、自転車との間隔、馬のふんの後始末など。

  3. 3

    モントリオールは2020年、馬のけがなどを理由に営利の馬車観光を禁止した。

ことば解説
クラス5の運転免許
サスカチュワン州の運転免許の区分の一つ。乗用車やバン、車軸が2本のトラックなどを運転できる、ふだんの車の免許(日本の普通免許に近い)。